本日4月8日,新学期が始まりました。
生徒の皆さんが,新年度への決意を新たにして,意欲的に学校生活に臨んでいる様子がうかがえました。今回は,【始業式における学習進路部長講話】を掲載いたします。------------------------------------------
みなさん,おはようございます。新学年が始まりましたね。本年度より学習進路部を担当する荻野です。どうぞよろしくお願いいたします。
新年度の始まりの今日は,これからの一年の過ごし方を再確認する日です。将来の夢を考え,語る事が大切な1・2年次の頃。将来の夢を進路と結びつける3・4年次の頃。進路実現のために自らを律して努力する5・6年次の頃と,様々な年齢層の生徒が在籍する並木中等では,個に応じて意識するポイントは違います。
ですが,未来の自分のためにするべき準備を今することは,何年次であっても変わりません。ちなみにこの準備とは,決して勉強のことだけではありません。学力の向上と共に,健全な体と心を,中等生活6年間のなかで育成するように努めてください。
今日,私が最も伝えたいことは,皆さんに日々の授業を大切にしてほしいということです。
ここで,今年度の並木中等教育学校の大学受験結果を報告します。国公立大学の合格数が現役75名,過年度卒12名の合計87名。私立大学の合格数が現役221名,過年度卒58名の合計179名です。国内最難関の東京大学に現役6名,過年度卒1名の合計7名。京都大学に2名,東京工業大学に3名,一橋大学に1名。旧帝大と呼ばれる区分けでは合計27名が,また,筑波大学にも19名の卒業生が見事に合格しました。本校の特徴としては国公立大学志向の大変強い学校であると言えます。私立大学でも早稲田大学に17名,慶應義塾大学に14名が合格し,東京理科大学の23名に次いで合格者数の多い大学となっています。また,医学部・医学科の合格数も,国公立大学が9名,私立大学が9名と合計18名もの合格を出すことが出来ました。
このように卒業生はたいへん素晴らしい実績を残してくれ,皆さんが並木中等教育学校で勉学に励めば,目標の進路実現が可能であることを,示してくれました。今年度,学習進路部では,一回生から六回生の卒業生の在校時のデータを分析し,定期テストに向けた努力がどのように進路に結びついたかを進学要覧などにまとめてみたいと考えています。日々の努力は決して裏切りません。生徒の皆さんには,未来の自分のためにするべき準備を怠らずに生活することを,強く求めます。
重要なことは,日々の授業を大切にすることです。
平成から令和に代わる今年,本校の置かれる環境も激動の時代を迎えます。6年次生は最後のセンター試験の世代,5年次は最初の共通テストの世代となり,受験システムが大きく変わります。また,本校においても,現4年次生から該当する医学コース設置に向けた一年となります。さらに,並木中等の進学実績の成功から,県内に10校もの中高一貫校が設立されることが決定しました。近いところでは龍ケ崎第一高校が来年度から,土浦第一高校が再来年度から付属中学の募集を開始します。
皆さんはこのような状況に決して焦る必要はありません。既に並木中等は新しい時代に十分に対応できる学習方法を確立しています。並木中等の学びで大切にしている探究力や論理力は,これからの社会が求める力であり,まさしくこれから行われる共通テストで求められる力でもあります。
ミニ探究から始まる探究活動においても,並木のスタイルは試行錯誤を大切にしており,発想力や行動力に磨きをかけます。もちろん,アクティブ・ラーニングやR80(アールエイティ)は皆さんの論理力を深め,納得解の探究へと皆さんを導いてくれます。納得解の探究とは,納得して腑に落ちる解,すなわち答えを見つけるための深い学びのことです。
皆さんは,安心して日々の授業を大切にし,勉学に励んでください。繰り返しますが,重要なことは,日々の授業を大切にすることなのです。予習→授業→自学と課題での復習のサイクルを確立することが,アクティブ・ラーニング授業のメリットを最大限に活かす最善の方法です。間違いなく,分かる授業と定着のための自学が,学力向上の両輪です。しっかりと理解して実行することを強く望みます。では,皆さんが,結果に結びつく努力の出来た一年となることを願っています。