R7 11/8(土)SSH講座「筑波山フィールドワーク」
本講座では、 筑波山地域ジオパーク推進協議会のジオパーク専門員・ 杉原薫先生(理学博士)を講師にお迎えし、「筑波山の花こう岩・ 斑れい岩・変成岩を観察しよう!」 をテーマにフィールドワークを行いました。
〈主な学習内容〉
1.岩石・地質の観察
筑波山は火山ではなく、地下深くで固まった深成岩(斑れい岩・ 花こう岩)でできています。
男体山山頂では等粒状組織が特徴の斑れい岩、 筑波山神社や梅林では花こう岩を観察し、 その違いや成り立ちを学びました。
2.筑波山麓の地形と歴史
関東平野の形成、台地と低地の土地利用、 約12万年前以降の気候・ 海水準変動の痕跡について解説いただきました。筑波山の岩石は、 日本列島の成り立ちとも深く関係していることを学びました。
3.石材としての価値と世界認定
筑波山塊の花こう岩は「稲田石」「真壁石」 として日本橋や迎賓館などに使われる良質な石材です。
2024年7月には「筑波山塊の花こう岩」 がIUGSヘリテージストーン(天然石材遺産)に認定され、 東アジアで唯一の登録例であることも紹介されました。
4.生態系と気象の特徴
筑波山は動植物の分布境界に位置し、多様な生態系を持ちます。 また、中腹には放射冷却により斜面温暖帯が形成され、福来( ふくれ) みかんの栽培に利用されていることを現地で確認しました。
今回のフィールドワークを通して、 筑波山の地質学的な重要性と地域産業とのつながりを実感し、 自然と人の関わりを深く学ぶ貴重な機会となりました。