2月25日(月)に筑波大学五十嵐先生に,ゼミ選択を前に,自分が本当は何に興味があり,何を深めていきたいと考えているのかをテーマに講義をして頂きました。探究活動を進めるにあたって,自分の興味を問いに転換すること,心から本当に考えたい問いを見つけることが大切です。そして自ら問いを立てるには常に問題意識をもっていなければなりません。また,私たちが何かに取り組む上では何らかの動機付けが作用していると考えられます。例えば皆さんが勉強をする理由にはどのようなものがあるでしょうか。動機付けには「勉強しないと先生に怒られる」「成績が上がるとお小遣いをもらえる」などの外発的動機付けと,並木中等生が感じている「勉強そのものが楽しい」「三角形の面積を求めることがおもしろい」など内発的動機付けの2種類があります。そして,自分の内面から意欲がわき上がる内発的動機付けがとても大切なのだそうです。それぞれの学年で探究活動が行われていると思いますが,自分が本当にもっと知りたいと思えるような探究,大学でこの問いをもっと深めたいと思えるような探究テーマを見つけてほしいと思います。
2月18日(月)に3年次生によるミニ課題探究ポスター発表会がありました。3年次生は今年度総合の時間を使って,地域の社会問題をテーマとし探究活動を行ってきました。研究テーマとしては,渋滞解消,ゴミ処理問題,給食の食べ残しを減らすには,待機児童問題,教師はブラックか?など今すぐにでも解決が望まれる重要な問題ばかりです。グループに分かれ,夏休みにつくば市役所をはじめいろいろな機関を訪問し,インタビュー・フィールドワークを行い,自分たちの住む地域の問題に向けて,どのような解決策を講じることができるかまとめました。夏休み明けに,フィールドワークの結果を発表用スライドにまとめつくば市役所の方を招いて自分たちの解決策を提案しました。今回は1年間のまとめとして,さらに調査をすすめたり文献を調べたりして,ポスターにまとめ発表を行いました。
平成30年11月11日につくば国際会議場で開催された「第8回科学の甲子園茨城県予選会」で本校5年次生Aチームが優勝しました。Bチームが3位という素晴らしい成績をおさめました。本校チームの優勝は2年連続,通算3回目となります。優勝した本校5年次生Aチームは3月に埼玉県で行われる「第8回科学の甲子園全国大会」に出場します。
中学生版の「第6回科学の甲子園ジュニア全国大会」も12月7~9日に出場するため,中学生版・高校生版の全国大会2年連続ダブル出場となります。
5年次Aチーム4名は2年次生の時,科学の甲子園ジュニアに出場し,経験を積んでいます。「科学の甲子園ジュニア」で学んだ生徒自身やその周りの生徒たちにも高校生版では出場したいという意欲に結びつくなど,プラスの影響を与え,それが「科学の甲子園」につながっていると思います。これはSSH中高一貫校だからこそです。
12月の「第6回科学の甲子園ジュニア全国大会」,来年3月の「第8回科学の甲子園全国大会」に出場する本校生徒の応援をどうぞよろしくお願いします!!
第62回茨城県科学研究作品・発明工夫地区展に本校より科学研究作品9点,発明工夫品6点が出展されました。すべての科学研究作品が金賞を受賞し,県展へ出展できることになりました。県南展中学校の部において,9作品が金賞をいただいたのは,並木中等開校以来初めてとなります。清水亮祐さんの「セルロースを利用したバイオ電池 vol.2 ~備長炭を利用した酸素供給システムを利用したグルコース電池~」が中学校の部において「つくば科学万博記念財団理事長賞」を受賞しました。
産業技術総合研究所 生物プロセス部門より光田展隆先生をお招きし,「遺伝子組み換え植物とは何か~その安全性,現状,展開~」というタイトルでのお話でした。遺伝子組み換え技術,遺伝子組み換え植物がつくられた背景,リスクとベネフィット,遺伝子組み換え植物,実用化が期待されているものなど,実験を交えた,とても引き込まれる身近で面白い話題を多く取り入れたお話で,生徒達は口々に面白かった。もっと聞きたいと言っておりました。あと,サントリーからいただいた遺伝子組み換えカーネーション「青いカーネーション」も持ってきて下さり,生徒達は大変感動していました。
平成30年8月25日に行われた「科学の甲子園ジュニア茨城県大会」で,本校の「並木中等Bチーム」が優勝し,全国大会出場が決定しました。
下の写真は、練習のようすと県大会当日のようすです。
平成30年7月28日29日に,東京の科学技術館において「青少年のための科学の祭典2018全国大会」が行われ,本校6年次の小野寺理紗さんが研究発表を行いました。小野寺さんは昨年の第61回日本学生科学賞中央審査で入選1等という結果をおさめ,事務局より参加依頼があり,今回出展することになりました。高校生4作品,中学生4作品の出展でした。
「青少年の科学の祭典」は小学生から大人までの多数の科学好きな来場者が集まる大会です。今年もさまざまな出展がされており,大いに盛り上がっておりました。
参加生徒は1年次生,2年次生のほぼ全員です。よって,実践室,多目的室,社会科講義室とテストを受ける間隔をとるために,大きな3教室で行いました。大変緊張感のある雰囲気で50分間のテストが行われました。本校入学の理由の1つが科学の甲子園ジュニアに出ることという生徒もおり,事前からこつこつ勉強をしていた生徒もおり,試験後,「県大会メンバーに選ばれたい!」と何名もの生徒が言っておりました。
県大会に参加できるかは,8月中旬に分かると思います。今年も県大会に並木中等チームが出場でき,活躍できたらなあと思う理科担当でした。
3年次の理科授業で,ネギの根の体細胞分裂,ウニの発生,花粉管などの観察を行いました。一人一台の顕微鏡とiPadを用いて,観察,スケッチを行いました。3年次生が撮った写真とスケッチをご紹介します。
テーマ「人間とAIが共生する時代へ 〜AIと「楽しく」付き合っていくには?〜」
3年次生は,酸と塩基のおたのしみ実験で紫キャベツ液を用いて「虹色試験管」づくりを行いました。pHメーターを用いて,酸と塩基の数値を確認した後,各自工夫をして,黄色・緑色・青色・紫色・赤色のグラデーションが美しい虹色を試験管の中につくり出しました。全員がつくり出そうと試行錯誤して実験を行っておりました。チャイムが鳴っても続けたいという生徒が多く出るほど,楽しかったようです。
JAXA制作の「アジアン・トライ・ゼロG」のプロモーションビデオに本校生徒が出演しています。
生徒たちは,みんな驚きや喜びの声をあげ,楽しみながら多くのことを学ぶことができました。原子力発電の模型,水力発電システムの模型,無接点充電器,整流子モーター,クリップモーター,リニアモーター,電磁スイッチ(ブレーカー),何でもスピーカーなど手作りの教材が素晴らしく,理科担当も「感動!理科クラブのような先生になりたい!」と心から思った授業でした。
高等学校の部
ハワイ島は高山帯,熱帯雨林帯,乾燥帯,溶岩が流れたばかりの地域,キプカ(たまたま溶岩が流れず,前からの植生が残されたこと)など少しの移動で,多くの気候区分帯に行くことができました。その区分ごとに,オヒアレフアの葉の大きさ,枚数,厚さ,周りの毛の状態などを調査し,ちょっとした環境の変化で,大きく変化する様子が見られました。
さまざまな環境での調査を通して,オヒアレフアの場所に適した形に少しずつ適応放散しているということが分かりました。
いよいよ明日の早朝,日本へ戻る飛行機に乗ります。この5日間を通して,天候もほとんどが晴れであったため,地球の自然や多様な動植物の性質など,計画通りに行え充実したハワイ研修旅行となりました。
最後の反省会では,10人ともとても楽しかった,充実していたという感想を述べておりました。
キラウエアビジターセンターで先生と合流し,様々なポイントを車でまわりました。溶岩台地から火山の噴火の大きさを体感しました。ペレの涙やペレの髪の毛の観察を行い,でき方を学んだり,溶岩トンネルやクレーターを観察したりしました。高台からみる大きく開いたクレーターは圧巻でした。昼間は水蒸気が,夜は溶岩で赤く照り輝くハレマウマウ火口を高い眺望から見ることができ,大変感動をしました。地球の偉大さ,息吹を感じた1日でした。いよいよ明日は,最終日,今日と同じ場所を植物学の視点より勉強します。
午後はハワイ大学のヒロ校で施設見学と授業聴講を行いました。1人目の先生は,Cheryl Gansecki先生で火山学の講義,2人目は,Rebecca Ostertag先生で植物学についての講義でした。火山学は,ハワイ島がどのようにできたのかや溶岩の違い,カルデラについてでした。植物学は,ハワイ島の植物の自然選択のメカニズムや適応放散,ハワイ島の植物が獲得していった形質などの講義でした。全て英語でしたが,分かりやすく説明をして下さり,生徒たちは積極的に質問し,盛り上がりました。
マウナケア山頂では,すばる望遠鏡のあるハワイ観測所やW・Mケック天文台など多くの国の天文台がありました。ケック天文台を訪問しました。
マウナロア山頂付近にあるマウナロア気象観測所も訪問し,太陽フレアなどの観測する望遠鏡や研究施設を見学し,アメリカの研究者から様々な説明を受けました。みんな英語で活発に質問をし,多くの説明を受けました。
夜は,マウナケア山腹で天体望遠鏡を2台用いて,天体観測をしました。日本では見られないような満天の星空で,みんな感動をしていました。
土星の輪や星雲なども望遠鏡を通して観察し,宇宙の大きさや星の美しさをめいいっぱいに感じることができました。
ハワイ島のヒロ空港に到着するとすぐ,
まず,合流後,ケアウカハ海岸でランチをとりました。
その後,アカカ滝州立公園に行きました。アカカ滝州立公園は,
夕食はハワイ島で有名なロコモコなどのローカルフードをいただき
9日は開会式,基調講演,ポスター発表が行われました。基調講演は,理化学研究所の高橋政代先生による「iPS細胞で明日を作ろう」でした。世界で影響力のある10名に選ばれたこともある高橋先生の研究を中心に,高校生に将来をどう考えていったら良いのかというアドバイスとなる内容でした。iPS細胞で作られた網膜を世界で初めて作り出した成果は,仲間の協力があってできたことや視力を失っていく患者さんを毎日目の当たりにし,どうにかして救いたいという気持ちを大切にした結果出たそうです。さらに,困っている患者さんを救うということをゴールとして走り続けてきた中で,様々な基礎研究の結果を取り入れてきたという過程のお話がありました。この研究成果がでた強みは,医師という仕事をすることを通して,常に見えないことで苦しむ患者さんに携わり,助けたいという気持ちがいつも明確であったことや「行き当たりバッチリ」という考えでやってきたことなど,ユーモアを交えながら心に響くお話しを聞くことができました。これからの若者に求められるのは「創造性と人間性」であり,それらをこれから育てていってほしいというメッセージをいただきました。
本校のポスター発表は5年次小野寺理理紗さんの「地衣類の『着生』と『成長』から微環境を見る」です。SSH校で,科学研究部があるということで本校に入学してきました彼女は,入学後5年間研究を続けてきました。1年次から地衣類を用いた研究を時間をかけて継続して行ってきました。その研究の軌跡や成果を審査員やSSH校の高校生たち,一般の方に丁寧にプレゼンしました。プレゼン時間は5時間という長時間でしたが,小野寺さんは明るく楽しそうにプレゼンを行うことができました。審査員から「頑張って楽しそうに研究をしていますね。」などとコメントをいただいていました。
最終日の表彰式において,ポスター賞をいただきました。全国203校のSSH課題研究の中の植物分野において,3位から5位の中の「ポスター発表賞」に入ることができました。大変素晴らしいことです。
今回成果発表会で配付されたスーパーサイエンススクールのパンフレットに「SSH指定校の先進的な取り組み」で8校が紹介されていますが,何と本校も実践型で紹介されていました。本校のSSHは第Ⅱ期1年目です。これからますますSSH校として,パワーアップしていく本校の取り組みにご期待下さい。
小野寺さんの受賞の感想
今回このような賞を受賞できたこと,嬉しく思います。5年間頑張ってきた研究をたくさんの方々に発表できたので貴重な経験ができました。これまで支えてくれた仲間や先生方にも大変感謝しています。今後も研究を進め日々精進して参ります。
まず,光の実験の復習として,青空や夕焼けの原理の説明や凸レンズの焦点を可視化した実験装置,光の三原色装置などを使った演示実験を通して,光の性質についての説明がありました。生徒たちは,青空や夕焼けをつくりだした水槽やサーモカメラでの実映像を見て,驚いたり,感動したりしていました。音の実験の復習として,スピーカーの原理を学び,電流が流れたコイルを物体にあて,それに永久磁石を近づけると,机やカレーカップなどがスピーカーになることや骨伝導で音楽を聴くことを体験して,驚きとともに音の性質や電磁誘導についてを学ぶことができました。力と圧力の発展として,減圧沸騰実験や断熱圧縮実験も演示実験で学ぶことができました。手作りの真空注射器とペットボトルでつくった装置で気圧を下げていくと,70度あたりのお湯が沸騰している様子を見ることもできました。
残りの時間で,さまざまな手作りの実験器具を使って,自由に光や音,気圧などに関する実験を行いました。子どもたちは夢中になって,いろいろな実験を行い,盛り上がっていました。この実験の様子は,班ごとにiPadで撮影し,ロイロノートで班全員で共有しているので,いつでも振り返りができるようになっています。
日立理科クラブの先生方の出前授業において,子どもたちは,理科を楽しみ,体験しながら,原理や性質を学ぶことができました。まさに,アクティブ・ラーナーでした。理科担当もこのような授業が常に行えるようにさらに頑張っていきます!
中学・高校生が理科研究の成果を競う「第60回 日本学生科学賞」中央最終審査が12月22日~24日,日本科学未来館で行われました。この日本学生科学賞は,つくば市展で金賞,県南展で金賞,茨城県展で3位以内になると予備審査にチャレンジすることができる大会です。さらに,全国から303点の科学研究作品が予備審査にチャレンジをし,その中から中高合わせて30作品だけが中央最終審査にすすむことができる日本で最も伝統のある科学自由研究コンテストです。
本校から,3年次の市川尚人さんが「蚕の孵化・羽化を揃える光の条件」が中央最終審査にすすむことができました。最終審査は自分の研究成果について,直接審査委員に伝えられるような面談形式でした。市川さんは緊張をしながらも,立派に自分の研究成果を伝えることができました。市川さんの作品は優秀賞となり,表彰式では,秋篠宮両殿下の前で賞状をいただくことができました。
11月22日(火)に,本校の1年次生対象にHONDA×リバネスによる「次世代水素教育プロジェクト 実験教室」が行われました。
化石燃料の課題や水素をつくる技術,水素燃料電池車の技術などの講義があり,私たちの生活は化石燃料からつくられる電気に依存していること,水素技術には3つの要素があること,燃料電池の原理を知ることができました。爆鳴気から水素エネルギーの大きさを体感し,水素発生装置を用いて水素と酸素の発生の仕組みを見ました。各班で燃料電池の構造を観察し,その燃料電池にシリンジを使って,水素を注入して,燃料電池車を走らせました。たった7mLの水素だけで,車が速く遠くまで走っていく様子を見て,生徒たちはたいへん驚き,燃料電池の性能に感心していました。
最後に,今学んでいる理科が技術に結びつき,技術が社会につながっていることやコストダウンするためにどのような工夫をしてきたのかなど研究開発の面白さなどのお話がありました。
1年次生にとって,理科だけではなく,技術開発などの仕事の面白さも感じることができた授業でした。テーマは,「実験で体験する大学の物理化学」で,多くの教材を用いながら,さまざまな現象を見せていただきました。
第60回 茨城県茨城県児童生徒科学研究作品展で県知事賞・県教育長賞受賞!
平成28年10月23日(日),ミュージアムパーク茨城県自然博物館において,「第60回茨城県児童生徒科学研究作品展(兼 日本学生科学賞茨城県作品展)表彰式」が行われました。
中学生の部では,県知事賞・読売新聞社賞に3年次天貝蒼一郎さん「学校給食の残飯から燃料をつくるⅢ-バイオエタノール生産サイクルの確立-」,県教育長賞・読売新聞社賞に3年次市川尚人さん「カイコガの研究9 赤外線と紫外線による孵化・羽化への影響」,げんでん財団科学賞に1年次清水一秀さん「セミの羽化~パート7:ニイニイゼミのぬけがらにうちている白い物質調査~」が受賞しました。19・24日の読売新聞にも大きく載っています。他にも3作品が佳作を受賞しています。
茨城県3位以内(県知事賞・県議会議長賞・県教育長賞)は,全国大会である日本学生科学賞へ出展することができます。天貝さんと市川さんは,全国展でも活躍をして欲しいと願っております。
平成28年8月27日(土)「平成28年度科学の甲子園ジュニア茨城県大会」が開催されました。「ドリームチーム(1年次2名,2年次4名昨年度全国大会出場者を含む)」と「かえでチーム(1年次3名,2年次3名)」の2チームが参加しました。
9月13日(火),「科学の甲子園ジュニア茨城県大会」の結果が届きました。本校「かえでチーム」が県知事賞,「ドリームチーム」は県教育長賞を受賞することができました。「かえでチーム」が,全国大会出場の切符を手に入れました。本校は第1回科学の甲子園ジュニア(平成25年)から,今年度の第4回大会まで,4年連続全国大会出場となります。また,個人賞を44名の生徒が受賞しました。
これは,日頃から,理科授業において,ほぼ毎時間,実験・観察(教科書にある実験・観察はもちろんのこと,プラスαの問題解決型実験,お楽しみ実験など)を行い,レポートを書き,評価を受けている積み重ねの成果であると思います。本校は,実験・観察・レポート書きの時間を生み出すために,教員手作りのオリジナルプリントや一般的な公立中学校では使用しない問題集(9回生より)を利用し,授業を効率よく展開するなどの時間をつくり出し,問題を解く力を育てる工夫をしています。
全国大会は,12月2日(金)から4日(日)まで「BumB(ぶんぶ)東京スポーツ文化館」(東京都江東区夢の島2-1-3)で開催されます。
それまでに,さまざまな実験会や勉強会を行い,茨城県代表として恥ずかしくない力をつけていきたいと思っています。7月16日(土)13時から筑波学院大学で山島一浩先生によるSSH講座「Androidでレゴマインドストームを制御」が行われました。いつもは本校で行いますが、今回は機材の関係もあり、筑波学院大学の情報処理室と機材もお借りして実施しました。講座は、MITのフリーソフトである、App Inventor 2を使用し、簡単なプログラム作成から、応用のレゴマインドストームを制御するプログラムを作るところまで行いました。プログラムができ、音が出たり画像が表示されると楽しくなり、自分から音や画像を変えるなどレベルアップさせていました。後半のレゴマインドストームを制御するプログラムの作成では、やや難しいところもありましたが、ロボットがタブレットでリモートコントロールでき、喜びの声が上がっていました。さらに自分の作ったプログラムをスマートフォンにコピーし、スマートフォンでロボットを操作している生徒もいました。参加した生徒は「家でもやりたいから、本を買ってがんばりたい。」、「もっと時間を長くして欲しい。」、「パズルのように組み合わせてプログラミングするところが面白かった。」など、プログラムに対して興味・関心が高まったのが伺えました。
平成28年度科学の甲子園ジュニア茨城県大会が8月27日(土)に,茨城県教育研修センターで行われました。7月14日(木)県大会予選が行われ,その結果より,本校は並木中等教育学校かえでチーム(1年次3名,2年次3名)とドリームチーム(1年次2名,2年次4名)の2チームの参加となりました。4年連続2チーム出場です。昨年度はリンゴチームとブドウチームという名前(本校の庭にあるニュートンアップルの木とメンデルブドウの木からつけました)で,生徒から不評であったために,今年は並木らしい名前にしました。ドリームチームの名前は,どこからつけているのかは,本校のHPをよくチェックしている方であれば,すぐに分かると思います。
筆記問題は理科と数学の複数分野と、実社会との関連、融合領域の問題で解くことが楽しかったのではないでしょうか。テストの後で多くの生徒が残り、議論していた姿が印象的でした。
予選の上位者は県大会にチームを組んで出場する事になります。
皆さんの頑張りに応え、希望を叶えられるようにさらに実験中心、ICTを活用しながら、理科の授業を行っていきます。そして科学の甲子園ジュニア全国大会に通用するような科学的思考力、判断力、表現力をつける授業を行っていきます。
6月30日(木)の放課後に社会科室で、農研機構の大倉哲也先生をお招きして、サイエンスカフェ「人間の味覚について知ろう~ミラクルフルーツの不思議~」が行われました。すぐに定員を超えて募集を締め切る程の関心の高さでした。今回のサイエンスカフェでは、実際にミラクルフルーツを食べ、すっぱいはずのものを甘く感じる不思議体験をしました。また、デンプンの顕微鏡観察も行いました。生徒は、「実際に体験できるのはいいなぁ。」、「体験できるプログラムはとても楽しいです。記憶にも残りやすいので、またよろしくお願いします。」などの感想が聞かれ、科学の不思議体験で知識も深めることができたと思います。これからも興味・関心のあるものには、どんどん参加しましょう。
~魅せるスライド、伝わるプレゼン資料の作り方~ 」が行われました
2016/06/25
6月25日(土)に本校において筑波大学から田中佐代子先生をお迎えしてSSH講座が行われました。パワーポイントによるビジュアルデザインというテーマで,前半は効果的なデザイン(配色や書体の選択,レイアウト)のしかたの講義をしていただき,後半は実験器具やマウスをパワーポイントを使って描く実習を行いました。パワーポイントを使って簡単にマウスやDNAの螺旋構造などを描けることに参加した生徒たちはとても興味をもてたようです。
本校では,自分の研究をプレゼンする機会が多くすぐに役立つ内容ばかりでとても参考になったと思います。今後,並木中等教育学校の生徒のスライドやポスターを見るときは,研究内容はもちろんのことですが,魅せるデザインにも注目していただければと思います。かえで祭の次の日である平成28年6月5日(日)に「つくばフェスティバル2016」の「科学にチャレンジコーナー」(大清水公園)において,本校科学研究部が「PPバンドでボールをつくろう」で参加しました。
2014年にNHKで放送された「2050年 日本の天気予報」に出演していた井田さんと江守先生による「2050年の天気予報」を用いたもので,地球温暖化などに関する分かりやすいお話でした。地球がこれから太陽の黒点観測データなどから氷河期に入るという話がありますが,これから本当に温暖化になっていくのかという質問などに対しての解答もありました。プラネタリウムを用いて「2050年の天気予報」が放映されました。プラネタリウムとは少し違った迫力のある映像で,参加者はたいへん面白かったと言っていました。
本校でも,外部講師を呼んだ出前授業などを企画し,本校生の科学に関する興味関心をもたせていきたいと思っております。
国立環境研究所のHPより
平成28年5月7日(土)に筑波学院大学において,G7茨城・つくば科学技術大臣会合開催記念「宇宙飛行士講演会」と「中学生からの発表」が行われ,本校生が代表として発表しました。宇宙飛行士講演会は,「宇宙への挑戦」というタイトルでJAXA宇宙飛行士野口聡一さんのお話でした。宇宙飛行士の仕事や宇宙飛行士になるために必要な資質などの話題のほか,宇宙飛行士目線で撮影された宇宙や宇宙ステーションの映像なども見られました。
3月23日~23日に早稲田大学で行われた2016年日本地理学会春季学術大会高校生ポスターセッションにおいて、本校から出展した「GISソフトウェアによるデータの地図化-つくば市の公園を活性化しよう-」軽辺凌太・田中宥幸・岩元さや・檜垣歩空・入澤栞音(茨城県立並木中等教育学校)が理事長賞に選ばれました!
東大理学部 高校生のための春休み講座2016 (理学系研究科・理学部) に参加しました。中学生にとっては難しい内容もありましたが、参加した生徒達は「好きな内容だったから面白かった。」、「また次回も来たい。」と話しており、とても充実した表情でした。
平成28年3月18日(金曜日)から20日(日曜日)に,つくば国際会議場及びつくばカピオを会場に開催された「第5回科学の甲子園全国大会」において,本校チームが茨城県代表として初出場し,実技競技(生物)第2位,総合成績第8位に入賞しました。
科学の甲子園は,科学好きの裾野を広げるとともに,トップ層を伸ばすことを目指し,国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)の主催で開催されています。高等学校等(中等教育学校後期課程,高等専門学校を含む)の生徒等を対象とした科学技術・理科・数学等における複数分野の競技を行うものです。
日頃から科学研究部の活動を通して身についた思考力や表現力が結果に結びついていると思います。
全国各県代表である中学生がチーム対抗で科学的思考力などを競う「第3回 科学の甲子園ジュニア全国大会」が平成27年12月4日から6日までの三日間,東京都江東区のBumB東京スポーツ文化館で開催されました。
本校からは,2年次生5名,1年次生1名 計6名の生徒たちが茨城県代表として参加しました。
1日目は,開会式とスワップミート(各県からの名物や紹介グッズなどの交換)が行われました。本校6名は「水戸黄門のテーマ」が流れる中,水戸黄門に扮したキャプテン,印籠を持った助さん,格さんを演じながら,意気込みを語りました。スワップミートでは,北は北海道から南は沖縄までのお菓子やグッズを並木グッズと交換してながら各都道府県の代表選手と交流ことができました。,もらうことができました。いろいろなお土産を前にして,大喜びの6名でした。
2日目は,筆記競技,実技競技①と実技競技②,交流会が行われました。筆記競技は,理科・数学などの複数分野において,実生活・実社会との関連・融合領域で出題された問題を,チーム6人が一丸となって,解くことができました。分からない問題は周りの友達に助けてもらいながら解くという,普段のテストとは違う形式でしたが,生徒たちなりに頑張ることができたようです。実技競技①は,事前公開競技として事前課題が出された「組み合わせ回路」でした。3人でチームを組んで参加し,提示される仕様に従って,回路の組み立てを行いました。実技競技②は,「三角測量」でした。測量装置をマニュアルを見て製作し,それを用いて,会場内にあるモミの木の高さ,翼竜のつばさや体長の大きさを導き出す課題でした。測量装置が他県で間違われて使われ,10分ほど装置がどこかに行ってしまったハプニングがあったものの,残りの時間精一杯活動をすることができました。交流会では,他県の友達と交流することができ,良い時間を過ごすことができました。
3日目は,表彰式が行われました。今年は,賞に入ることができなかったものの,生徒たちは全力で競技に参加することができ,科学の楽しさ,奥深さが分かったようです。賞より,大きな達成感という金メダルが心に輝いていることでしょう。
一次リーグは,つくば市科学研究作品展に出展した小学5年生から中学2年生を対象として,自由研究のプレゼンテーションと筆記競技で競われました。そして,その一次リーグを突破した中学生8名,小学生8名が決勝リーグで競いました。
決勝リーグは,実験実技課題Ⅰ(プロペラカーを正確に止めよう),実験実技課題Ⅱ(スライム時計で時間を計ろう)が行われ,2名の本校生は試行錯誤しながら,課題を解決しようと問題にチャレンジしていました。うまくいかないところもあったようですが,大会参加を通して,科学の面白さや物事を計画的に進める大切さを実感したようです。
つくば市サイエンスキッズリーグ2015一次リーグが平成27年11月14日(土)につくば市役所で開催されました。平成27年度つくば市科学研究作品展に応募した児童生徒を対象として行われ,本校からは1年次3名,2年次8名 計11名(内科学研究部9名)が参加しました。
最初に筆記競技が行われ,その後,自由研究の取組や成果のプレゼンテーションを行いました。プレゼンテーションにおいて,大変緊張した生徒もいましたが,参加して楽しかったという感想を述べている生徒が多かったです。キッズサイエンスリーグに参加することを通して,科学の面白さを再認識したようです。
科学の甲子園ジュニア 茨城県大会優勝! 優勝カップをいただきました。
「科学の甲子園ジュニア」の茨城県大会で,本校のニュートンアップルの木にちなんで名付けられた「リンゴチーム」が優勝し,全国大会出場が決定しました。本校は第1回,第2回科学の甲子園ジュニア全国大会に続き,3回目の全国大会出場となります。
茨城県民の日平成27年11月13日に,賞状と優勝カップ,さらにG7科学技術大臣会合記念の盾を県からいただきました。
「リンゴチーム」は,1年生1名,2年生5名のすべて男子生徒のチーム(テニス部1名・吹奏楽部1名・ラグビー部1名・科学研究部2名・囲碁将棋部1名)です。平成27年12月4日(金)~ 6日(日)に行われる全国大会の事前課題のポスター(論理回路)を現在作成しています。論理回路の課題は,最初大変に感じましたが,今では面白さが分かってきて,毎日楽しく活動しています。
みなさん 応援よろしくお願いいたします!!理科担当も頑張ります!!
千葉大学主催の第9回高校生理科研究発表会が,千葉大学体育施設等で行われ,本校科学研究部からは5年次生の研究3件を出展し,ポスター発表をしました。その結果,3件とも賞を頂くことができました。
軽部亮佑くん(5-C)の発表「なぜひだ折りろ紙のろ過時間は短いのか-ひだの数から探る-」が最優秀賞を,今矢智彬くん(5-C)と遠山大樹くん(5-D)の発表「セイタカアワダチソウを利用した生物農薬の研究」が千葉市教育長賞を受賞しました。また,大木愛花さん(5-D)の発表「銀河の衝突による星の生成~渦巻銀河と衝突銀河の恒星の色の違いから~」が優秀賞を受賞しました。
いずれの発表も,日々の研究への努力だけでなく,審査員を含めた聴講者に自分たちのどの部分をしっかりと伝えたいのかをよく考えてポスターを作成することができたということで,評価が得られたと考えています。
今後の発表会,そして研究そのものに期待がもてる結果となり,とても嬉しいです。
平成27年度 第59回茨城県児童生徒科学研究作品展・発明工夫展県展の最終日(平成27年10月25日(日)に,ミュージアムパーク茨城県自然博物館において,県展の表彰式がありました。前期生4名,後期生1名,学校賞を受賞しました。これだけの賞をもらうことができたのは並木中等教育学校開校以来初となります。これも,日々科学研究部において仲間と切磋琢磨しながら研究に励み頑張っていたことと,SSH校として授業における実験・観察などを通して,科学教育に力を入れている成果であると思います。
平成27年度 第59回茨城県児童生徒科学研究作品展・発明工夫展県展の最終日(平成27年10月25日(日)に,ミュージアムパーク茨城県自然博物館において「科学自由研究の指導(活用・発展)」ミニ博士によるミニ学会が行われました。
この学会は県展に出品する中学生を対象にしており,本校からは7名が参加しました。
県内全域から集まった県展出品者がグループをつくり,グループの人達の前でポスターを用いて,プレゼンを行いました。グループ協議をし,茨城大学の先生よりアドバイスをいただくことにより,研究内容を深めることができました。7名とも,日頃の研究の成果を堂々と発表することができていました。参加者は,研究を発展させるアドバイスなどをもらうことができ,大変勉強になったと感想を述べていました。
科学の甲子園ジュニア 茨城県大会優勝! 3年連続全国大会出場!
平成27年8月29日 「科学の甲子園ジュニア」の茨城県大会で,本校のニュートンアップルの木にちなんで名付けられた「リンゴチーム」が優勝し,全国大会出場が決定しました。
「リンゴチーム」は,1年生1名,2年生5名のすべて男子生徒のチーム(テニス部1名・囲碁将棋部1名・吹奏楽部1名・ラグビー部1名・科学研究部2名)です。本校は第1回,第2回科学の甲子園ジュニア全国大会に続き,3回目の全国大会出場となります。平成27年12月4日(金)~ 6日(日)まで,第2回と同じ場所であるBumB東京スポーツ文化館で全国大会が行われます。大会に向けて,チーム一丸となって,科学を楽しみながら,準備していくつもりです。
みなさん 応援よろしくお願いいたします!!理科担当も頑張ります!!
平成27年度 第59回茨城県児童生徒科学研究作品展・発明工夫展県南展が,平成27年10月3日・4日につくばエキスポセンターで行われました。本校からは,つくば市展で金賞をいただいた7作品を出品しました。すべての作品が金賞を受賞することができました。さらに,県南地区の「学校賞」をいただくことができました。
県南展の結果を発表します。 サブタイトルは略
【金賞】
1年次 河島 真冬 シロツメクサの就眠運動についてⅢ
2年次 天貝 蒼一郎 グルコースとマルトースを識別する定量法の開発
2年次 市川 尚人 「明暗の刺激によるカイコガの羽化と孵化への影響」
3年次 田中 歩 エチレンがカイワレダイコンを辛くする!?
3年次 小野寺 理紗
つくば市内の公園に生育する樹木における着生地衣類の分布と微環境の関係
3年次 阿久津 舞 ケヤキ(Zelkova serrata)に着生する植物と環境との関係
3年次 飯塚 亮太 雑種セイヨウタンポポの繁殖戦略を探る part2
平成27年度 第59回茨城県児童生徒科学研究作品展・発明工夫展つくば市展が平成27年9月19日・20日に市民ホールつくばねで行われました。
本校からは,科学研究部で研究活動している生徒の作品と夏休みの課題として提出された多数の作品の中から,校内予選を突破した素晴らしい作品が出展されました。校内予選を突破しなかった作品も,頑張りの認められる作品もたくさんありましたが,出展数に限りもあるため,科学研究作品27点,発明工夫品19点を出展しました。そのうち,金賞7点,銀賞4点を受賞することができました。この金賞,銀賞数は並木中等設立以来初の多数入賞です。科研部の頑張りとSSH4年目の成果でしょう。さらに,つくば市の「学校賞」をいただくことができました。
つくば市展の結果を発表します。 サブタイトルは略
【金賞】
1年次 河島 真冬 シロツメクサの就眠運動についてⅢ
2年次 天貝 蒼一郎 グルコースとマルトースを識別する定量法の開発
2年次 市川 尚人 「明暗の刺激によるカイコガの羽化と孵化への影響」
3年次 田中 歩 エチレンがカイワレダイコンを辛くする!?
3年次 小野寺 理紗
つくば市内の公園に生育する樹木における着生地衣類の分布と微環境の関係
3年次 阿久津 舞 ケヤキ(Zelkova serrata)に着生する植物と環境との関係
3年次 飯塚 亮太 雑種セイヨウタンポポの繁殖戦略を探る part2
【銀賞】
2年次 檜垣 歩空 植物の生長を促すものは何か
2年次 古川 真守 長く飛ぶ鳥、速い鳥
3年次 倉持 宙生 植物の根の成長を阻害して成長が変わるのか
3年次 大口 翔太 LEDの光の色と他品種のカイワレダイコンとの相互関係
2015/08/11
本校科学研究部は県の予選会を経て,びわこ総文自然科学部門口頭発表生物部門に出場しました。びわこ総文自然科学部門は7/30,31の両日は八日市文化芸術会館他3会場で研究発表,ポスター発表が行われ,8/1は琵琶湖周辺での巡検を経て,大津市民会館で閉会式が催されました。
参加生徒は6年次の久保くんと吉田くん。発表内容は久保くんの「エチレンはどのようにカイワレダイコンの子葉をカールさせるのか -細胞レベルのメカニズムを探る-」です。また吉田くんは,久保くんの発表のサポートとして,そして昨年度のいばらき総文自然科学部門の生徒実行委員長として,滋賀の生徒実行委員長を応援するために参加しました。
発表は開会式後の7番目でしたが,制限時間12分以内に発表を終え,質疑応答にもしっかり答えられました。結果,生物部門での発表35件中,優秀賞(第2位)を頂くことができました。
また,最終日の巡検では,琵琶湖博物館でブルーギルの解剖観察を行いました。おっかなびっくりの解剖でしたが,良い経験になりました。
この二泊三日の「夏の学校」は,理系の仕事にどんなものがあるかを学んだり,実験や観察などのワークショップを通して理系の面白さを知ったりするプログラムがあります。さらに,そのプログラムは沖縄から北海道から集まった中高生たちとガウス,グラム,ジュールなどの理科用語を用いた5・6名のグループをつくり,TA(理系大学生や大学院生)のサポートを受け,交流を深めることができるイベントです。
本校から参加した4名も最初は初めて会う子たちと一緒になって,緊張していましたが,時間が経つにつれて,積極的に語り合い,「サイエンスバトル」「一体感型実験」などの様々な活動をともに行い,たいへん仲良くなっていました。活動の中で,企業で働く研究者や技術者,理系女子大学生,留学経験者や様々な国から集まった理系留学生などとたくさんのお話をして,いろいろな新しい発見そして出会いがあったようです。2日目の夜のキャリアプランニングでは,「モデル」の人達を参考にして,未来の自分を思い描きながら,タイムラインをつくりました。ポスターとして張り出された4名のタイムラインは,夢に満ちあふれ,将来の進んで行くであろう理系女子の道がキラキラと輝いているように見えました。夢に向かって,一歩一歩進んでいこうとする気概が感じられました。
これからの社会では,理系女子は職業選択の幅が多く,人材としても企業や研究所からも求められ,育児と仕事を両立しながら活躍していく場がたくさんあることを実感しました。理科担当教員として,さらに理科の面白さや楽しさを伝え,困難にも負けないたくましい心を育て,生徒の夢実現の手助けができたらと強く感じました。
「キャリアプランニング」では,夢の一歩であるタイムラインをつくりました。
5年後,10年後,20年後・・・なにをしている?
どんなことをやっていたい?ということを書いています。右下「一体感型実験」
県大会で3年連続優勝を目指して,夏休みの間に5回の学習会,実験練習会を行う予定です。7月29日に第2回の学習会を行い,全国大会の問題を協力して,解く練習をしました。まだまだ話したこともないチームメイトもいますが,この練習を通して仲良くなり,抜群のチーム力を大会で発揮してほしいと思っています。
8月5日 第3回目の科学の甲子園ジュニア県大会予選突破に向けての勉強会を行いました。5日のメニューは,2つの実験「虹色試験管をつくろう」「7種類の無色透明の水溶液は何か?」です。これらの実験を通して,化学の実技技能向上,実験計画の立て方,実験レポートの結果のまとめ方,考察の書き方の勉強をしました。
自分たちで紫キャベツから色素を取り出し,その色素の色とpHとの関係を探り,それを応用して,虹色試験管を作成しました。何度も失敗をしながら,試行錯誤して,完成したときの笑顔が印象的でした。無色透明の水溶液の特定は,まだ既習していないこともあったり,セルプレートが汚れていて,中性になる溶液がアルカリ性になるなどのアクシデントはありましたが,チームごとに協力して,短時間でしっかりとしたレポートをかくことができました。
講師はエーザイ株式会社 研究開発部門人事部の上村敏之 先生と生木尚志 先生に務めて頂きました。内容は①薬の開発に関する話 ②研究者の仕事とは(研究者の一日) ③薬の研究に関するクイズ ④質疑応答でした。
薬の開発には多くの研究者が必要で,とても長い時間がかかることがわかりました。また,化合物を合成してもそれがすべて薬になるわけではなく,基礎実験や臨床実験を通るのは本当にごくわずかな化合物であることがわかりました。
薬の開発に関わるクイズでは現在化学で勉強している有機化学や酸化・還元の内容が,薬の開発にどのように活用されているか知ることができました。
最後の質疑応答では30分近く質問が活発に出され,とても盛り上がりました。
企業の研究者の仕事についても詳しく知ることができ,とても有意義な講座となりました。
講師は産業技術総合研究所 活断層・火山研究部門の研究員である高田亮 先生にお願いしました。
内容は「火山はどうしてできるか」,「ハワイ島の火山(マウナロア山,キラウエア山)」,「溶岩地形(溶岩樹型・溶岩トンネル)」,「溶岩の種類(パホイホイ溶岩・アア溶岩)」について詳しく説明して頂きました。また,外で重曹とクエン酸の化学反応で発生する二酸化炭素をミニ火山の溶岩とみたて実験を行いました。
また,カメハメハ大王の統治時代のハワイの歴史や文化についても学びました。
火山関する質問も生徒からたくさん出て,とても中身の濃い講義でした。
講師は東京医科大学外科第三講座 客員教授 絵野沢 伸 先生にお願いしました。絵野沢先生は国立生育医療研究センターでES細胞を使った再生医療を研究していた先生で,臓器移植の歴史や現状,iPS細胞やES細胞を用いた再生医療の現状や未来をわかりやすく講義していただきました。
ES細胞を体内に移植手術映像などを見ながら,将来性豊かな再生医療について勉強することができました。この中から,将来の再生医療を担う研究者が出て来てくれたらうれしいです。
昨年度のハワイ島海外研修に参加した生徒が「昨年度の行程紹介」,「ハワイ島で実施した研究成果報告」,「ハワイ島海外研修に参加して良かったこと」を話しました。最後には質問コーナーを設け,「どんな研究をしてきたのか」や「どんな研究テーマを選ぶと良いか」などの質問がありました。多くの生徒がハワイ島海外研修に興味を持っていることがわかり,今後のハワイ島海外研修も楽しみになってきました。
5月12日(火)の5,6時間目にSSH講演会「未来を創るみなさんへ~昆虫とロボットで拓く新しい科学と技術の未来~」が本校体育館で開催されました。東京大学先端科学技術センター教授の神崎亮平先生を講師にお迎えして,お話をして頂きました。
生徒たちは昆虫とロボットという興味のある話題を通して,最先端の研究に触れることができました。昆虫とロボットの融合がとても新鮮でおもしろかったという感想が多数寄せられ,昆虫が感じている世界と人間が感じている世界との違いの大きさに驚いている様子でした。また,昆虫に対する見方が変わったという生徒もいるようです。質疑応答では,多くの生徒が挙手をし,生徒たちの興味関心の高さが伺えました。1つの分野だけでなく,広い範囲にわたって研究するという自由な発想のすばらしさは,生徒たちが今後の学校生活や進路を考えていく上でとても参考になるものと思います。
ICHARMとは土木研究所にある「水災害・リスクマネージメント国際センター」のことで,当日は各国研究員による水災害に関するプレゼンテーションを英語で聴講しました。また,各国の水災害の状況や研究をまとめたポスターセッションを英語で聞きました。英語で外国人研究者とコミュニケーションをとる良い機会となりました。
講師は、横浜国立大学 教育人間科学部 筆保弘徳先生にお願いしました。
天気に関する話の後、実際の天気図作成を行いました。録音されたラジオ放送を聞きながら、天気図用紙に記号や気象データを書き込みました。途中何度か放送を止め、「快晴」「晴れ」「曇り」の違いや、「霧」と「もや」の違いは何かなどの説明があり、とてもわかりやすく、驚きの声があがったりしました。生徒や保護者からの質問も随時受けてくださり、「天気雨」ってなぜあるのかという質問から、雨の落ちてくる速度や時間などの説明をしてくださり、みんな納得していました。
最後の感想を見ると、「大変細かい作業のもとに天気図が作られている事が分かり、とても驚きでした。大変興味深いお話を聞かせて頂けて楽しかったです。今後は天気予報や新聞の天気図を見る時は見方が変わりそうです。本当にありがとうございました。」「天気図の書き方や、将来のことなどどれもとても楽しく分かりやすかったです。」など、みんな参加してよかったという思いを持って帰ることができたようです。
今回の講座は、気象に関する話だけではなく、先生の生き方や気象予報士の資格の良さなど、生徒が進路を考えたりする上でもとてもためになるお話でした。
普段,生徒たちが取り組んでいる研究について,精一杯,準備・発表をしました。
多くの方々にご出席いただき感謝申し上げます。
講師は日本オラクル株式会社オラクルユニバーシティ担当マネージャー 瀬戸亮一 先生にお願いしました。
Java言語でプログラムを作成するアプリケーションである「GreenFoot」を使ってオリジナルゲームを作成しました。プログラミングの文法を学びながら,キャラクターの動きをデザインしました。アイディア次第でいろいろなゲームを作ることができるので,みんな自分の考えたゲームを作成し,プログラミングに夢中になっていました。
講師にはアイランド株式会社代表取締役社長 粟飯原理咲 先生をお招きしました。粟飯原先生は2003年に女性に大人気のウエブサイト「おとりよせネット」,「レシピブログ」,「朝時間jp」を運営するアイランド株式会社を起業しました。これらのウエブサイトは月間のユニークユーザ300万人を超え,粟飯原先生は過去に日経ウーマン誌選出「ウーマン・オブ・ザ・イヤー」ネット部門1位に輝くなど,年間メディア取材250件を超え,女性起業家として大変注目されています。
前半は粟飯原先生の起業に至るまでの話や,アイディアをどのように形にしていくかについて講義を受けました。後半は自由に質問をして,リーダーとして人を動かす秘訣などについて勉強をすることができ,とても有意義なサイエンスカフェとなりました。
現在,近くにスーパーがなく,車の運転できない高齢者の買い物難民化が大きな社会問題となりつつあります。つくば市でも大きなショッピングモールが開店し,地域密着型のスーパーマーケットが減少傾向にあるのかを調査するために12/20につくば市内のスーパーマーケット4店で買い物客につくばの買い物利便性についてインタビュー調査を行いました。
12/23にはインタビュー調査のデータを分析し,地理情報システムGISソフトウェアを使ってつくば市の買い物客の傾向を地図化し,調査分析をプレゼンテーションしました。つくば市の買い物難民問題を考える良い機会となりました。
実験は「アゾベンゼンの光異性化反応」を行いました。transーアゾベンゼンに青色光を当てると光異性化反応が起こり,cisーアゾベンゼンに変化するという内容を薄層クロマトグラフィーを用いて実験しました。
有機化学の内容を先取り学習し,大学1年生が行う実験を体験することができ,とてもよい経験となりました。
会場はとても広く,1日では見きれないくらい各企業のブースが並んでいました。各企業のエコの取り組みについて学習する良い機会となりました。
今回は高層気象図を見て日本での降雪条件を考えたり,学科試験の内容(霧,地衡風,気象レーダー)を学習しました。
今回は酸化還元反応の単元の「電気分解」について解説し,問題演習を行いました。5年次で学習する内容なので,3年次と4年次生には良い先取り学習の機会となりました。
生物 「進化」 筑波大学 大橋一晴 講師
数学 「微分・積分の応用」 筑波大学 久保隆徹 講師
化学 「核化学」 筑波大学 末木啓介 教授
物理 「相対性理論」 筑波大学 受川史彦 教授
講師は(株)ESRIジャパン 佐藤宏昭先生(写真),TAに筑波大学 森本健弘先生,(株)超次元空間情報技術 中村健太郎先生にお願いしました。
GISとは地理情報を作成,可視化,分析するためのIT技術でカーナビゲーションシステムやGoogle Earthなどのインターネット地図検索システムなど日常生活の様々な場面で活用されています。
最初の1時間でGISの基礎に関する講義を受け,残りの2時間でArcGISソフトウェアというパソコンで地図を描くソフトウェアを使ってオリジナル地図の作成を行いました。テキストに従いながら様々な地図の加工を行うことができました。
小中学生などの子どもたちがたくさんブースを訪れてくれて,盛り上がりました。
「医師という仕事について学ぶ」という演題で,先生の専門分野の説明や医師の仕事などについて学ぶことができました。
5・6時間目にSSH講演会を実施しました。
国内外で活躍されている先生のお話しは大変興味深く,講演後の質問も多数ありました。
また,講師の先生自らのかけ声で講演が終わりました。
講演会後には希望者を集めて川原先生と座談会を行いました。44名の生徒が参加し,積極的に質問をし,国際医療や国際貢献について深く考えました。
1年生:「つくばの研究所めぐり」
午前・・・国立科学博物館 筑波実験植物園
午後・・・次の4コースから自由選択
- 国立環境研究所
- 土木研究所・物質・材料研究機構
- 国土技術総合政策研究所・地図と測量の科学館
- サイエンススクエアつくば・国土技術総合政策研究所
2年生:「次世代エネルギーと地球環境の学習」
A・B組
- 午前・・・積水ハウス(株)関東工場 ゼロエミッションハウス・資源環境センター(古河市)
- 午後・・・(株)LIXIL岩井工場 つくばソーラーパワー(坂東市)
- A・B組の逆ルート
3年生:「大学訪問」
筑波大学を訪問し、キャンパスの様子を見学しました。
当日は、当校を卒業した筑波大生も駆けつけてくれました。
午前中はジェミニ天文台ヒロ山麓施設で天文学の講義と施設見学を行いました。2日前のハリケーンの影響でマウナケア山への道路が通行止めとなり,残念ながらジェミニ天文台の見学はできませんでした。将来,ジェミニ天文台やすばる望遠鏡施設を訪れる機会があることを願います。
マウナロア山に向かうサドルロードで徐々に標高を上げ,高度による植物への影響を観察しました。また,血中酸素濃度や血圧をはかり,高度が人体へ与える影響についても調査しました。途中の森で,バードウオッチングを行い,ミツスイやメジロなどのハワイ島の鳥類を観察しました。
高度順応のためにオニヅカビジターセンター(2600m)に立ち寄り,高度環境の植物を観察しました。高山植物である銀剣草は葉が銀色の金属光沢のようなものがあり,強い紫外線から身を守る姿を観察することができました。
マウナロア気象観測所と太陽観測所(3396m)を訪問しました。マウナロア気象観測所は温室効果ガスである二酸化炭素などの大気組成を計測しています。地球温暖化の原因である二酸化炭素量が増加していることを表したキーリング曲線がつくられた経緯や測定方法について説明を受けました。また,太陽のコロナなどを観測している望遠鏡も見せてもらうことができました。
今回の研修の最後はマウナロア山での星空観察です。雲のない絶好の観察日和で,あたりが暗くなると,プラネタリウムのような無数の星が姿を現しました。いつまでも見続けたい,とても素敵な星空でした。流れ星もいくつか見ることができ,研修の最後を締めくくるのに最高の観察となりました。
4日目はハワイ大学の火山学者クラウディア・ジーローリー先生と火山や溶岩地形の観察を行いました。はじめにハレマウマウ火口を見学し,火口のカルデラの生成過程などを学びました。
次にサーストン溶岩トンネル内で溶岩トンネルの形成方法や溶岩に含まれる鉱物などの内容を学びました。
一面が溶岩流に流されすべての植生を失った溶岩台地を観察しました。溶岩台地にパイオニア植物として芽吹くオヒアレフアなども観察でき,植物の一次遷移を体感しました。溶岩樹形や様々な鉱物も観察しました。
ランチの時間です。短い時間ですがほっと一息です。
マウナウル溶岩台地でパホイホイ溶岩とアア溶岩が交わる姿を観察しました。粘性が低く表面がツルツルしているパホイホイ溶岩と粘性が高く表面がゴツゴツしているアア溶岩の違いを確認することができました。
ジャガーミュージアムで火山島のでき方火山砕石物のでき方を学びました。最ハレマウマウ火口をバックに記念写真を撮りました。
「AP」とは「Advanced Placement Test」の略で、アメリカの高校生が受験するハイレベルな内容のテストです。
現地ではこのテストに合格すると、大学入学後に修得単位として認められることになっています。
当日は、茨城県内のSSH指定校等(日立一高、水戸二高、緑岡高、竹園高、竜ケ崎一高、清真学園、茗渓学園、並木中等)からのべ60名近くの高校生が集まりました。
午前は、数学分野と生物分野、
午後は、物理分野と化学分野にそれぞれ別れました。
各分野ごとに、
(1)筑波大学の先生による、APに関連する事項の講演
(2)茗渓学園の先生による、問題演習
以上の2点が行われました。
数学:筑波大学 久保先生の「積分法」の講演 | 生物:筑波大学 丹羽先生の「発生学」の講演 |
物理:筑波大学 小野田先生の「物性物理」の講演 | 化学:筑波大学 江口先生の 「酸化還元ポテンシャル」の講演 |
茗渓学園の先生による問題演習(物理) | 茗渓学園の先生による問題演習(化学) |
午前中はハワイ大学のクラウディア・ジーローリー先生と植物の観察をしました。溶岩が流れた年代が違ういくつかの場所に行き,植生遷移の状態を観察しました。オヒアレフアは場所によって葉の形や裏面の構造が異なり,環境に適応していることがわかりました。雨の中ずぶ濡れになりながら観察データを収集しました。
ランチは屋外で食べました。午前中は森の中を動き回ってお腹がすきました。
キラウエアビジターセンターでジーローリー先生から植物の植生や固有種の保存について説明を受けました。ハワイ島では外来種の影響により多くの動植物の固有種が絶滅の危機にあることを学びました。
夜にキラウエア火山国立公園のハレマウマウ火口に行きました。キラウエア山の火口からマグマの色が煙に映し出されて赤色に輝いていました。まさに生きている地球の壮大さを感じることができました。いつまでも見ていたい迫力ある火山のマグマの姿でした。
午前中は国立天文台ハワイ観測所ヒロ山麓施設を訪問しました。研究者の嘉数悠子さんからすばる望遠鏡や天文学について講義を受けました。質疑応答では積極的に質問し,疑問を解決することができました。ランチも研究者の方と食べながら,宇宙の話で盛り上がりました。
午後の最初はハワイ大学内にあるイミロア天文学センターに行き,プラネタリウムを見ました。
その後,カウマナ溶岩トンネルの中を探検しました。溶岩トンネルとは溶岩の通り道となった洞窟のようなもので,いろいろな形状の溶岩を観察することができました。中は広い所も狭い所もあり,溶岩の気持ちになって奥まで進みました。
最後にレインボーフォールズで滝を見学しました。
成田空港にて。いよいよ出発です。
ヒロ海岸にてアオウミガメの観察を行いました。アオウミガメと遭遇できてラッキーでした。
本日のランチです。サンドウィッチを海岸で食べました。
アカカフォールズで植物観察をしました。ネイチャーガイドの長谷川久美子さんがとても丁寧に植物の名前や生態を説明して下さりました。オヒアレフアなどたくさんの種類の植物を見ることができました。ハワイの固有植物の多くが,人間によって持ち込まれた外来種によって生態がおびやかされていることを知ることができました。
アカカフォールズの滝をバックに。
本日の夕食です。大盛りのプレートをお腹がはちきれるほど食べました。
今回はプログラミング言語であるJavaを用いて「Greenfoot」(Java言語でプログラムを作成するフリーソフト)でプログラミングし,オリジナルゲームを作成しました。Javaの文法を覚えてプログラミングするとキャラクターが動き出し,それぞれのキャラクターに役割を与えることにより,自分だけのゲームを作り出ことができました。
プログラミングはとても難しいというイメージを持っている人が多いと思いますが,今回の講座を通して「プログラミングは難解という概念が変わった」,「もっとプログラミングを勉強したい」という感想をたくさんもらいました。今年度にもう1回プログラミング講座を実施する予定なので,興味のある人はぜひ参加して下さい。
最初にNHK高校講座 化学基礎を視聴し,ボルタ電池,ダニエル電池の内容を問題演習をしながら学習しました。質問が活発に出る学習会となりました。
講師は本校理科教諭の粉川雄一郎 先生がつとめました。
今回は熱力学やドップラーレーダー,熱放射,温帯低気圧などの専門分野の勉強を気象予報士試験の過去問を解きながら学習しました。1月に気象予報士試験があるので,受験する生徒を一人でも増やすことができたらいいなと思ます。
前半は研修室において,ピントの合わせ方,ホワイトバランスや露出補正の使い方などを教えていただきました。被写体の色合いや天気によってマニュアル操作をすると,写真の雰囲気が全く違うものになることを発見できました。後半は植物園内で花などの被写体を実際に撮影する実習を行いました。
最後に筑波実験植物園の遊川先生より熱帯植物について温室内で植物を観賞しながら解説を聞くことができました。
固有種とは何か,外来種とは何かの説明からはじまり,ハワイではミツスイなど多くの動物が何十種類にも種分化していますが,なぜ種分化が起こるのかを進化の観点から丁寧に説明していただきました。ハワイ海外研修も近づいてきましたが,多種に種分化した動物やハワイの固有動物を観察することが楽しみになる講座となりました。
生物は筑波大学 中野賢太郎 准教授より「生物の基本単位~細胞のつくりとはたらき~」の講義を,化学は筑波大学 小谷弘明 助教より「混成軌道と共有結合,錯イオン」の講義,数学は「微分の計算規則」,物理は「流体力学」の講義を筑波大学の先生から受けました。
大学の先生から高校生向けに分かりやすく専門的な内容を説明していただき,とても新鮮で勉強になる学習会となりました。
後半は各科目とも茗溪学園の先生のご指導の下,APサイエンス試験の過去問を解く演習を行いました。問題は全て英語で書かれているので,専門用語に苦戦しながらも,頑張って問題演習を行いました。
板橋先生は霞ヶ浦の水質汚濁問題について研究している研究者で,「なぜ窒素が霞ヶ浦のアオコの発生に影響を及ぼすか」や「家庭排水や農業用水から窒素が川に流れ込むメカニズム」などを教わりました。後半は疑問点を積極的に質問しました。お茶を飲みながらアットホームな雰囲気で研究者の先生と霞ヶ浦の未来について話し合いました。
溶岩で覆われた大地にどのように植物が芽吹くのか,その後の植生遷移はどのように行われるのかを丁寧に教えていただきました。ハワイではオヒアレフアという植物がパイオニア植物となって植生が回復していく話も聞くことができ,ハワイでその姿を見ることがとても楽しみになりました。
ハワイではマウナケア山の山頂(4200m)でジェミニ天文台の望遠鏡を見学するので,勉強で参加しました。二重星や土星などを大きな望遠鏡で観察でき,宇宙の大きさ体感しました。今回の経験から、8m反射望遠鏡であるジェミニ望遠鏡を見学するのが楽しみになりました。
講師は国立天文台客員研究員であり都留文科大学 非常勤講師の古荘玲子先生にお願いしました。ハワイ島のすばる望遠鏡で撮影した星団の画像からMakali'iを使ってHR図を作成しました。
HR図とは縦軸に恒星の絶対等級,横軸に表面温度をとったもので,主系列星や赤色巨星,白色矮星に恒星をグループ分けし,恒星の年齢など恒星の進化を考えるグラフです。
難しいと思っていた恒星の年齢計算や地球からの距離の計算が,Makali'iを使うと意外に簡単にできてとても楽しく勉強をすることができました。
今回の発表会は以下のテーマを分担して調査し,スライドで発表および質疑応答を行いました。
①ハワイの火山・溶岩地形について
②ハワイの植生遷移について
③ハワイの植物について(固有種など)
④ハワイの動物について(固有種など)
⑤ハワイの地理・気候帯について
⑥すばる望遠鏡・ジェミニ天文台について
⑦天文学全般について
⑧高所環境における人体への影響について
⑨高所環境における紫外線量や大気組成・気象現象について
大会では,筆記競技と実技競技(数学・理科)が行われました。全国大会出場を目指して,2年生のみのAチーム,1・2年生混成のBチームが自分の得意分野を生かして,競技に参加しました。大会に参加して,理科や数学の難問を実験を組み立てながら考えて解いていく面白さに気づいたようです。これからの学習にも役立てていきたいと力強く語っていた生徒の言葉が印象的でした。
医学ゼミは自主ゼミの形を取っており,生徒が自分たちで今回の企画を考えました。今回は5年生の企画で,講師の依頼も自分たちで行いました。
前半の2時間は高橋さんと朴さんの大学生活について講演をしていただきました。医学部のカリキュラムや解剖実習,手術の研修,病院実習,受験勉強についてなどたくさんの話を聞くことができました。
後半は座談会として質疑応答を行いました。生徒からはたくさんの質問が出てとても盛り上がりました。
医学部生の先輩の体験談を聞くことができ,とても貴重で有意義な講座となりました。
はじめに模擬講義「”ナノ計測”原子や分子の世界を覗いてみよう!」(筑波大学応用理工学類 武内修 准教授)が行われ,走査トンネル顕微鏡などで原子レベルの物質をどのような方法で観察するのかを勉強しました。
次に体験実験が行われ,筑波大学の研究室の先生や大学院生から指導を受けることができました。本校生徒が参加した実験は以下のとおりです。
・”ガラス”みたいな金属を作ってみよう
・環境浄化,再生可能エネルギー応用に向けた新しい無機材料
・電子顕微鏡を使ったナノ彫刻とナノワールドの観察
・導電性プラスチックを作ってみよう
・ナノテク金箔を作って原子をみよう
・有機分子でデバイスを作ろう
最後に体験実験についてのプレゼンテーションが行われました。研究室で様々な機器を実際に使用することができた貴重な体験となりました。
1年次生,2年次生は『国内ミニ留学プログラム』としてネイティブスピーカーの外国人講師とリスニングやスピーキングトレーニングを中心に学習しました。
3~5年次生は『サイエンス&プレゼンテーションプログラム』として外国人研究者の講師とサイエンストピックスについてディスカッションし,自分の意見を英語でプレゼンテーションする方法を実習しました。
1,2年次生プログラムの主な内容(すべて英語で行われました。)
・異文化理解(講師の出身国の紹介) ・Fun Project(英語でスポーツ)
・リスニング&発音トレーニング ・スピーキングトレーニング
・英語劇に挑戦 ・全体発表会
3~5年次生プログラムの主な内容(すべて英語で行われました。)
・サイエンスイマ-ジョン(サイエンストピックスのディスカッション)
・プレゼンテーション演習
・理科系文献の読み方レクチャー
・理科系レポートの書き方レクチャー
・サイエンストピックスのプレゼンテーション
・全体発表会
生徒たちはネイティブの先生と英語漬けの3日間を過ごしました。英語力を大きく飛躍させるきっかけとなる3日間でした。
オープニングセレモニーで講師の先生の挨拶が英語で行われました。
英語でスポーツとフルーツバスケットを行いました。
英語でプレゼンテーションを行いました。
全体発表会で英語劇を披露しました。
最後に修了証書をもらいました。
本校では3年次の9月から5年次の8月まで2年間かけて一人一人がテーマを持って課題研究を行う一人一研を行っています。今回はその成果発表会です。
はじめに6名の生徒が口頭発表を行いました。発表タイトルは以下のとおりです。
①「小田氏城郭の構造とその分布」
②「エチレンがカイワレダイコンの葉の形に与える影響」
③「サッカーの誤審について」
④「リサージュ図形を使って西洋音楽の音律を比較する」
⑤「リコピンを中心とするカロテノイド量の変化」
⑥「4節リンク機構における入力・出力点の関係の数式化」
どの研究も1年間の研究の試行錯誤の成果が見られる力作でした。
午後はポスター発表が行われ36名の生徒が発表しました。
講師は産業技術総合研究所 活断層・火山研究部門 主任研究員 高田亮 先生にお願いしました。
前半は高田先生にハワイ島の火山噴火の仕組みや日本のマグマとの化学組成の違いなどを解説していただきました。その後,地質標本館内の岩石コレクションの展示を見学し,最後に二酸化炭素を発生させて爆発的噴火を再現実験しました。
ハワイの火山や溶岩地形について詳しく教えて頂き,早くハワイに行って火山や溶岩を観察したくなりました。
気象予報士試験は国家試験で1年で2回開催されます。受験資格に年齢制限がなく,最年少合格者は中学1年生です。
今後,1ヶ月に2回程度講座を開講し,希望者で受験しようと考えています。今回はオリエンテーションとして気象予報士試験の試験科目や勉強に使えるホームページ,高層天気図の見方などを学習しました。9月に第2回を開講予定です。
講師はNHK総合のお昼の気象情報に出演されている気象予報士 佐藤公俊先生にお願いしました。
講座は前半が佐藤先生の講義(気象予報士になるには,気象予報士の仕事内容,気象予報の基礎知識)で,後半が高層天気図を使って実際に気象予報を実習しました。高層天気図や地上天気図を組み合わせてどのように気象予報がされていくのか,佐藤先生のわかりやすい解説で実際に体験できたことにより,気象予報を身近に感じることができました。
講師は筑波大学物質工学系准教授の小林正美先生にお願いしました。
実験はパセリの抽出液をカラムクロマトグラフィーで色素に分離する実験や薄層クロマトグラフィーを使って色素を分離する実験,花の色の色素(カロテン,アントシアニン,フラボン)を酸・塩基を用いて確認する実験,マグネシウム・銅電池,マグネシウム花火などたくさんの実験を楽しく体験することができました。化学をとても身近に感じることができる良い機会となりました。
今回は各自科学的に考えなければならないトピックスをスライドを使って英語で発表し,解決方法を英語で議論しました。「ゲノム解析について」や「放射性廃棄物について」,「砂漠化について」,「地震予報について」,「無人操作できる武器について」など様々な内容を話し合うことができ,英語も科学も学べるとてもよいゼミになりました。
講師のリンゼイ先生は7月でイギリスに帰国してしまうので,みんなで手作りの餞別を贈りました。
講師は(独)防災科学技術研究所 地震・火山観測データセンターの研究者 山本直孝先生にお願いしました。
前半は山本先生に現在敷設が進められている日本海溝海底地震津波観測網や今後の津波防災のあり方について説明をしていただきました。
後半は山本先生に自由に質問ができる時間にしました。地震や津波,防災についてや研究者の仕事やなり方についてたくさんの質問が出て,とても活発な活動になりました。
1日目は筑波大学で物理分野の実験「光を色に分ける~分光器の作製と光の観察」と生物分野の実験「花の形にはいろいろな意味がある」を行い,2日目は茗溪学園で1日目に学習した内容をポスター発表しました。
生徒たちはサイエンスコミュニケータとして,小学生に実験のやり方を教え,ポスター発表の手助けを行いました。他校の高校生とも仲良くなることができ,とても有意義な2日間となりました。
今回は各自興味のある科学英文記事を持ちより,記事の内容を英語でプレゼンしました。自動運転カーや睡眠の話題など様々な記事が紹介されました。その後ALTのリンゼイ先生からトピックスの詳しい説明を聞きました。英語で質疑応答も行われ,英語漬けで活発な活動となりました。
講師はJAXA(宇宙航空研究開発機構)広報部報道グループ主任の白石紀子先生に務めていただきました。白石先生は種子島宇宙センター発射管制課に所属し,H-ⅡA,H-ⅡBロケットの発射・開発業務に長く携わった先生で,ロケット打ち上げの仕組みや苦労話などたくさんの話を聞くことができました。
SSHサイエンスカフェとは研究者の方と近い距離でお茶を飲みながらお話をする企画で,先生のお話が40分,質疑応答を45分行いました。「宇宙の果てはどうなっているのか」や「ロケットを打ち上げた後,宇宙デブリはどのようになるのか」などたくさんの質問が出て,45分の質問時間を大きく延長し,とても楽しく盛り上がった講座となりました。
APサイエンス学習会とはAP(Advanced Placement)試験のための勉強会で,第1回の今回は1日目に海外留学の体験談,海外大学の教育と進学プロセスに関する講演会が行われ,2日目に数学・物理・化学・生物の学習会(前半が筑波大学の先生による講義,後半が茗溪学園の先生による問題演習)が開催されました。1日目の夜には他の学校の参加者との懇親会が開かれ,クイズ大会や自己紹介で盛り上がりました。
AP試験とはアメリカの大学1,2年生レベルの学力を問う試験で,合格するとアメリカの大学1,2年生の単位が認定されます。英語で書かれた各科目の問題の演習に一生懸命取り組みました。
オフィス内のHITAC(Human Interactive Technology Application Center)で視線入力や3D顔認証などの最新IT技術のデモ体験を行った後に,インテルつくばオフィスのオフィス見学や社員の方からの講義をして頂きました。
外資系企業ならではの自由でオープンな社風や年俸制度などの実力主義のお話を聞くことができて,とても貴重な体験となりました。この中から将来インテルで世界を股にかけて働く生徒が出てきたらいいなと思いました。
『つくばジュニアサイエンスキャンプ』とは小学生と宿泊学習し科学の実験・観察を行う企画で,高校生がサイエンスコミュニケータとなって,小学生の指導にあたります。
今回は午前中に『英語プレゼンテーション講座』(講師:有限会社インスパイア ヴィアヘラー・ギャリー先生,ヴィアヘラー・幸代先生)が行われ,午後に『科学プレゼンテーション講座』(講師:JST科学コミュニケーションセンター 井上徳之先生)が行われました。プレゼンテーション技術について実習を通して学ぶことができました。
筑波大学図書館文献検索システムTulipsを使って論文や新聞記事を検索する方法のガイダンスを受け,その後図書館の見学をさせていただきました。筑波大学図書館は学外者でも受付をすれば自由に入ることができるので,課題研究の文献収集に活用しましょう。
渋滞という身近な現象も数学を使って考えられることを教えて頂きました。そして研究と勉強の違いや思考体力という考え方についても教えて頂き,将来の生徒の道筋を開く良い講演となりました。
内容は整数問題や図形問題などの数学の問題を解いて,解答のアイディアをみんなで話し合いました。
例えばこのような問題を解きました。
「1から6までのカードが1枚ずつあり,1列に並んでいます。並んでいるカードの両端のいずれかを先手,後手で1枚ずつ取っていきます。取ったカードの数字を足した数が大きい方が勝ちとします。このとき,どうすれば必ず勝てるでしょうか。」
内容は英文記事(今回はSmart skin patchについて)を事前課題で読んできて,それについてリンゼイ先生から詳しい説明を受けました。その後,グループで「マイクロロボットを体内に入れてどのような医療行為が未来にできるか」をディスカッションし,紙にアイディアをまとめ,英語でプレゼンテーションしました。
次回は5/13(火)に行う予定ですので,多くの参加をお待ちしています。
生徒研究発表(口頭発表)
①「リコピンを中心とするカロテノイド量の変化」 中等4年 藤森晃
②「プラナリア細胞初代培養系の新規開発」 中等4年 渡辺大智
③「ケヤキ(Zelkova serrata)に着生する植物と微環境の関係」 中等1年 小野寺理紗
阿久津舞
④「4節リンク機構における入力・出力点の関係の数式化」 中等4年 吉田真也
⑤「エチレンがカイワレダイコンの葉の形に与える影響」 中等4年 久保裕亮
審査員奨励賞(数学部門)
「四節リンク機構における入力・出力点の関係の数式化」 吉田真也(中等4年生)
審査員奨励賞(情報部門)
「超並列処理による魔法陣全解プログラムの評価」 杉崎行優(中等4年生)
SSリーグ金賞
「エチレンがカイワレダイコンの葉の形に与える影響」 久保裕亮(中等4年生)
講師は(株)グーグル エンタープライズ教育部門 日本統括責任者 菊池裕史 氏と(株)インテル イノベーション事業本部 ビジネス開発部プログラムマネージャー 杉浦剛 氏にお願いしました。
世界を引っ張るグローバル企業である両社の企業理念や勤務形態,タブレット端末を利用した将来の日本の学校教育像について,参加者とのディスカッションを主体に講義していただきました。外資系企業の魅力や大変さを知ることができ,とても有意義な講座になりました。
講師は本校ALT リンゼイ・ワレス先生が務めました。リンゼイ先生はイギリスの大学で分子生物学を勉強した生物の専門家で,実験原理や方法の説明を英語で行いました。
はじめにバナナからDNAを抽出する実験を行い,その後,唾液の抗原-抗体反応から血液型を判定する実験を行いました。生徒は英語で書かれた実験手順を読みながら,英語を交えて楽しく実験することができました。
セグウェイとはアクセルやブレーキ操作なしに重心移動で動きを制御できる,電動立ち乗り二輪車で,つくば市は「モビリティロボット特区」の認定を受けており,国内で唯一セグウェイで公道走行ができる街です。初めて乗った生徒が多かったですが,コースを走るにつれてどんどん運転が上達しており,楽しい講座となりました。
今回はPart1の発展編としてポスタープレゼンテーションについて学びました。4人1組のグループを組み,自分たちの一人一研の紹介をポスターにまとめ,英語でプレゼンテーションしました。
プレゼンテーションのポイントである「Talk&Walk,Eye Contact,Gesture」を意識しながら,楽しくプレゼンテーションを行うことができました。英語でのポスターセッションの機会に今回学んだことを,ぜひ実践してほしいと思います。
お話頂いた項目は①医師ってどんな仕事?②内科医(臨床医)ってどんな仕事?③指導医としての仕事④家庭と仕事の両立(ライフワークバランス)の4つで,現在の医療界の現状・問題点・課題をふまえてわかりやすく講演して頂きました。知っているようで知らない医師の仕事について深く学ぶ良い機会となりました。この講座を聴いて医学の道を志す生徒が増えてくれることを願います。
筑波大学の先生方・大学院生の指導のもと,Aグループ(霞ヶ浦の水質),Bグループ(筑波山の湧水・土地利用),Cグループ(筑波山の水質・地形)の3グループに分かれて霞ヶ浦流域の全体像を想像する野外調査を行いました。またその後,霧箱を作成し,放射線の観察を行いました。
小学生の参加者にサイエンスコミュニケーターとして観察・調査のアドバイスを行いました。教えることの楽しさや難しさを学んだ,とても貴重な経験となりました。
青嶋先生からは「統計リテラシー」についての講義を受け,アンケート調査や広告などに使われている統計データには様々な印象操作がされており,それを正しく評価する技能をもつことが大切であると教えて頂きました。
矢田先生からは統計学の実習を指導して頂きました。EXCELの関数を用いて「コインの表が出る確率は2分の1か」について実習しました。二項分布を用いて確率的計算を行い,統計学の楽しさを学ぶことができました。
午前は以下の3コースに分かれて地球科学分野のフィールドワークを行いました(Aコース:霞ヶ浦での水質調査,Bコース:筑波山麓湧水地付近での調査,Cコース:筑波山の傾斜・標高・気温の測定)。午後は筑波大学で霧箱を使った放射線の測定実験を行いました。
12/27~28の「つくばジュニアサイエンスキャンプ」では本日事前指導に参加したサイエンスコミュニケーターの生徒たちが先生役となって,小学生の子どもた科学の楽しさを伝える役目を果たします。
また,先生が地質学に興味を持った経緯や先生の高校・大学時代の思い出などを楽しくお話しして頂き,生徒の進路選択に大変参考になる講演会となりました。
当日は以下の4つの講義・実習を行いました。
①オゾンゾンデの放球と高層気象観測の様子を見学
毎週水曜日14:30に高層気象台から放球されるオゾンゾンデという高層気象観測器の
見学を行いました。
②地球温暖化に関する最新の研究紹介
100年後の日本の気候は温暖化により現在の中国温州と同じ気候になることを学び
ました。またスーパー台風の上陸シミュレーションについて学びました。
③回転実験装置によるコリオリの力の体感
回転実験装置に乗せてもらい,投げたボールがカーブするコリオリの力を体感し,地球の
自転による気象への影響を学びました。
④高層天気図と地上天気図の見方の実習
高層天気図と地上天気図を見比べて,低気圧が発達するしくみを学びました。
一般の方でも参加できます。
つくば市サイエンスキッズリーグ2013一次リーグとは,共通課題の筆記試験と7分間の科学研究作品のプレゼンテーションで争われ,H25年度つくば市科学研究作品展に出展した小学5年生から中学2年生の50名が参加したイベントです。上位8名の生徒が11/30に行われる決勝リーグに進むことができ,本校生徒の活躍が期待されます。
本校出場生徒
1年次生 飯塚亮太,大口翔太,柴森詩帆,里光
2年次生 軽辺凌太
ミュージアムパーク茨城県自然博物館長賞 小野寺理紗・阿久津舞(1年次)
『ケヤキの樹幹上に着生する植物と微環境の関係』
茨城県高等学校教育研究会長賞 本間崇文(4年次)・軽辺凌太(2年次)
『つくば市におけるヒートアイランド現象に関する研究』
げんでん財団科学賞 矢田瑛(5年次)
『植物細胞における分化全能性について
~環境の違いによる葉緑体の分化の方向性について~』
また,当日はミニ学会も開催され,本校生徒のポスター発表を行いました。
1年次は国立科学博物館筑波実験植物園で野生キノコと絶滅危惧植物の観察・スケッチを行い,研究者の方から詳しい解説をして頂きました。
2年次は土木研究所,食と農の科学館,地図と測量の科学館,高エネルギー加速器研究機構,物質・材料研究機構の見学を行いました。
3年次は産業技術総合研究所でメタンハイドレートやロボットに関する講演を聴き,宇宙航空研究開発機構(JAXA)筑波宇宙センターで宇宙飛行士養成施設の見学を行いました。
ホウレンソウの抽出液から薄層クロマトグラフィーで成分を分離する実験や音によってダイオードを光らす音力発電の実験,熱電対の原理を用いた熱発電の実験,トイレットペーパーの芯から分光器をつくる工作など様々な分野の実験・工作を体験できました。また,コンデンスミルクから生キャラメルをつくる実験,カボチャを割り箸で割る実験,うずらの卵の殻ををお酢で溶かす実験など,食べ物に関する身近な実験もたくさんあり,おいしい思いもでき,楽しさ2倍の実験講座となりました。
講演は英語で行われ,タヌキの研究者である佐伯緑先生に日本語の要約をしていただきました。内容はゴリラやオオカミの遺伝子解析をもとにした,生物の進化についての興味深いお話でした。海外の研究者の講演を英語で聴く機会に恵まれ,大変新鮮で有意義な講演会になりました。
アメリカ政府のシャットダウンの影響で、国立公園が閉鎖になったり
して予定変更もありましたが、有意義な研修になったと思います。
カラパナ溶岩台地で、1990年、2010年の噴火跡地を見学しました。そこは元々は
住宅地なので、今も所有者がいるため、特別に許可をいただきました。同行した
火山学者の説明を受けながら、噴火時の様子について想像しました。そこは溶岩
で住宅のほぼ全てが流され、燃え残った自家用車や鉄製の家具が痛々しく残って
いました。
その他、Lava Trees州立公園、Kaumana洞窟、Rainbow Fallsを見学しました。
夜はマウナロア山の標高2500m地点から星空の観察をしました。これまでずっと
雨のため観察を見送ってきましたが、最後の夜に見ることができた星は何物にも
代え難い感動を私たちに与えてくれました。
ハワイ島の固有種、在来種、外来種について植生調査をしました。植物学者の説
明を受けながら標高約300mから2500m付近まである植生の変化を追いました。
ハ ワイの固有種については同種類でも環境によって背丈や葉の大きさ、繁り具合
等 に違いがあることを学びました。
溶岩上にある植生を見ながら、溶岩の特徴にも興味を示しています。溶岩上でた
べた昼食は思い出のひとつとなりました。重さ、色、気泡の量など、疑問点を多
く持ち、明日の火山学者とのフィールドワークを楽しみにしています。
生徒感想より
「山があって、噴火をして、溶岩が流れたあとに植物があり、今のハワイがある。
そこには鳥(wings)や風(wind)や海(waves)たちによって運ばれたり様々な偶然が
重なってできた環境の神秘を感じた。」
世界の最先端技術を駆使した施設で職員の方に案内していただきま
叶った」、「自分も将来その一員になりたい」等、
MLO(マウナ・ロア・オブザーバトリー)
地球温暖化に関係する二酸化炭素のデータを観測している施設であ
して地球環境について考えました。
溶岩台地を散策していて、「
ージに変わった」という生徒もいました。
宇宙の創生や天文学の現在をジオラマやビデオをとおして学習しま
プラネタリウムではマウナ・ケア山を中心に天体だけではなく、
統や文化についても学びました。
国立天文台ハワイ観測所ヒロ山麓施設で研究員の方による講義を受
「事前学習で曖昧だった点が明確になった」、「
等、翌日の山頂施設見学に向けて動機付けをさらに高めました。
米国政府の封鎖のため、
定を変更して午後は黒砂海岸を訪問しました。そこでは、
くつろいでいる姿を見ることができました。
は地形を観察しました。
いばらき理科教育推進事業「科学の甲子園ジュニア茨城大会」 茨城県教育委員会
◎目的
中学生が,理科,数学などにおける複数分野の競技に協働して取り組むことを通じて,科学の楽しさ,面白さを知り,科学と実生活・実社会との関連に気付き,科学を学ぶことの意義を実感できる場を提供することによって,科学好きの裾野を広げるとともに,未知の分野に挑戦する探求心や創造性に優れた人材を育成する。
ハワイ固有の植物が非常に少なくなっていること、
け、「ハワイにはもともと四つ脚の動物はいなかった」等、
としてのハワイ入門の一日を過ごしました。
数年前に東京大学大学院理学系研究科附属植物園から分枝していただいた
メンデルのブドウの木です。メンデルが研究をしていた修道院に生育していた
ブドウのクローンです。
6年次生の吉川仁君と5年次生のリーヤロスラブ君の2人が、自主的に「夏休み体験報告会」
を行いました。この報告会には校長先生も参加されていました。
リー君は、オーストラリア・シドニーで2週間にわたって行われた ”Professor Harry Messel
International Science School (ISS)" に日本代表の一人として参加しました。
吉川君は、日本の高校生80人がハーバード大学の学生、日本の大学生と9日間にわたって
リベラルアーツを学ぶプログラム "H-LAB Summer School of Liberal Arts"に参加しました。
参加者全員が興味のある科学トピックスについての即興プレゼンテーションを英語で行い,先生の指導を仰ぎました。歩きながら話し,アイコンタクトと大きなジェスチャーで聴いている人の心をひきつけることが,大切だと学ぶことができました。今後のプレゼンテーションに対して大きなヒントを頂いた講座となりました。
1日目と2日目の午前中に,各班に分かれて,つくば市の駐輪場の場所や利用率,不法駐輪の台数や場所等のフィールドワークを行い,2日目の午後に各班で調べたことをまとめ,プレゼンテーションを行いました。自転車を有効利用した環境に優しいスマートシティつくばをどのように作っていくかをみんなで考えました。また,GPSから得られたデータ等をGISソフトウェア(ArcGIS)を使って地図上に加工する方法などを学ぶことができました。
口頭発表のタイトルは以下のとおりです。
発表タイトルは『並列計算システムの構築と魔方陣全解出力プログラムの並列化』です。杉崎君は学校のコンピュータ室のパソコンで並列計算システムを構築したり,筑波大学計算科学研究センターのスーパーコンピュータで計算実行をしたりして,並列計算システムの研究を続けています。
今回は全国から200校以上のSSH指定校の生徒や関係者が集まる中,研究成果を発表することができ,大きな刺激を受けることのできた発表会となりました。
参加登録された皆様のご来場をお待ちしております。
SSH講座『考古学入門 Invitation to Archaeology』が7月19日(金)と7月23日(火)の2回に分けて実施されました。第1回の7月19日は16:00~17:30の時間で,埋蔵文化財とは何か,発掘調査をする意味,身近にある埋蔵文化財等の話題で,考古学についてのレクチャーが本校の三谷正教頭(考古学専門)から行われました。
第2回は7月23日に茨城県教育財団つくば島名事務所近辺で37名の本校生徒・保護者(1年次生15名,2年次生3名,3年次生,13名,4年次生1名,5年次生4名,保護者1名)が参加し,発掘調査・整理作業体験を行いました。
茨城県教育財団つくば島名事務所の方々にご指導を受けながら,発掘調査では遺構の掘り込みを,整理作業では遺物洗い,遺物注記を体験しました。初めての体験となった生徒が多く,土器等の遺物を発見した時には大きな歓声が沸き起こっていました。大昔にそこに暮らしていた人々の生活を想像しながら,考古学の奥深さに触れる良い機会となりました。
ラムゼイ先生はすばる望遠鏡をはじめ,ハワイ島の天文に大変精通されている先生で,昨年度のハワイ島海外研修では,本校生徒達が現地でラムゼイ先生のレクチャーを受けました。
今回はなぜマウナ・ケア山に各国の天文台が集中しているのかや,日本の国立天文台すばる望遠鏡の性能や仕組み,宇宙で最も遠い銀河や双子太陽の話など,天文に関する専門的で大変興味深い話を聴くことができました。
満天に輝く星空を見られるマウナ・ケア山麓での星空観測はハワイ島海外研修の大きな見所の一つですが,事前にラムゼイ先生の講義を受けることができ,現地での星空観測への期待が大きく膨らんだ研修会となりました。
講師には産業技術総合研究所 地質情報研究部門 主任研究員の高田亮先生を迎え,ハワイ島の火山活動について講義をして頂きました。代表的な盾状火山の一つであるマウナロア山の火山噴火の歴史に関する話に始まり,溶岩トンネルや岩脈等の溶岩地形に関するお話,溶岩による生態系への影響など,世界で最も激しい火山活動をしているハワイ島の見所について大変興味深いお話を聴くことができました。
また,キラウエア火山では条件が良ければ真っ赤な溶岩の流れを間近で見ることができるという話を聞き,ハワイ島で溶岩の粘性や流れ方の観察をすることが今から楽しみという感想が多く寄せられました。今回の研修をもとに,活火山によるダイナミックな地球の営みを感じてきたいと思います。
参加をご希望されるかたは,こちらのページから申込みを行ってください。
講師には,ESRIジャパン株式会社の佐藤宏昭様,TAには,筑波大学の森本健弘先生,国立環境研究所の亀山哲様,超次元空間情報技術株式会社の中村健太郎様,株式会社パスコの齊藤岳様にお願いしました。中村健太郎様と齊藤岳様は、並木高校のOBです。
GISとは,地理情報システム(Geographical Information System) のことで,位置や空間に関する様々な情報を、コンピュータを用いて加工・組み合わせ、情報の分析・解析をおこなったり、情報を視覚的に表示させるシステムです。元々は専門的な分野での利用が中心でしたが、現在は、私たちの生活を支えるインフラ分野での利用など、その活用範囲が広がってきています。例えば、次のような分野で活用されています。
・気象:天気予報で表示される気象衛星画像、地図形式によるアメダス
・電力・ガス:電力線やガス管のインフラ管理、顧客情報管理
・船舶・飛行機:運行状況の地図化
・不動産:不動産物件の登録や検索
・都市:自治体の都市計画
・海洋資源:資源の埋蔵推定
・農地:衛星画像による農地の作付け状況把握
(出典:ESRIジャパンWebページ)
午前中は筑波大学の生物実験室で,花の構造と野菜,果物のでき方についての観察実験が行われました。ピーマン,サヤエンドウなどの野菜やイチゴ,パインアップル,リンゴなどの果物をいろいろな面でカットし,その断面を観察するなどして,花のどの部分が実になったのかを考えました。参加した生徒は,普段とは異なった面でカットし,断面から見れる種子や組織の色,形状,硬さなどをいろいろ観察しながら,いろいろと悩んでいました。先生やTAの説明を聞き,見つけたこと,わかったことを細かくメモし,来るJISC本番への準備をしていました。
午後はエキスポセンター2Fで,展示物を使ってのプレゼンテーションの演習が行われました。いろいろな展示物の中から一つ選び,記載された解説などの資料を読み取り,どのような口頭説明をすれば,その展示物をわかってもらえるのかをよく考え,グループの仲間に説明をしていました。教科書のトピック程度でしか扱われないものに対して,自分の言葉でしっかりまとめて他人に伝える練習を,参加者全員が何度も行い,他人に説明する大変さ,面白さなどを感じ取ることができたのではないかと思います。
次回は6月30日(日),茗溪学園にて英語プレゼンテーション講座が実施されます。最後の事前研修ということですが,普段なかなか英語で説明する機会がないので,どれだけできるのか,とても楽しみですね。
午前中は筑波大学の化学実験室で,色素の分離(クロマトグラフィー)についての実験を行いました。白衣姿の研究者の卵たちがそれぞれの班に分かれ,講師の先生の指導の下,一生懸命に実験に取り組んでいました。
午後は茗溪学園に移動して,科学プレゼンテーション講座を受講しました。講師の指導の下,生徒たちは,立派なプレゼン用スライドを完成させて,周りの生徒に対してしっかりと発表ができるようになりました。90分×2の講義・演習でここまでできるようになり,生徒にとってとてもためになる講座だったと思います。
次回は6/15(土)に第2回の事前研修会が行われます。生徒のレベルがさらに向上することと思います。とても楽しみです。
6月1日(土)の午後にSSH講座『コンピュータプログラミング入門』が開催されました。
1年次生38名、2年次生12名、3年次生8名、4年次生9名、竹園高校から1年生5名、2年生4名、生徒計75名、保護者13名、総計88名の講座になりました。講師には、株式会社ユビキタスエンターテインメントの伏見遼平氏と菊地周平氏が、TAとして日立工業高校の森戸篤也先生をお招きしました。伏見氏は東京大学工学部、菊地氏は早稲田大学文化構想学部の現役の学生でもあり、企業の社員と学生を両立させている若く優秀な方々です。
講座は、5つのパートに分かれていて、
- Lecture1
- 前田ブロックによるプログラミング実習
- Lecture2
- enchant.jsによるプログラミング実習
- Lecture3
Lecture1では,講師の自己紹介、東京大学の学部学科の説明、ゲームのおもしろさ,ゲームの開発のおもしろさ,プログラムの意味,コンピュータの歴史,マシン語,プログラミング言語の話と進みました。その中でも,「プログラム=作業手順の詳しい記述」と,生徒達はプログラムの広い意味を理解したと思います。講義は一方的な話ではなく,対話的に行われ,生徒達は話に引き入れていました。続いて,今日の講座で学ぶ前田ブロックとenchant.jsについて紹介し,前田ブロックによるプログラム開発の方法についての説明を行い,プログラミング実習での課題を提示しました。
実習のために,PC教室とLL教室に分かれ,前田ブロックによるプログラミング実習を行いました。本校の自分でプログラミングを勉強している生徒達がアシスタントとして,実習をサポートしました。
前田ブロックの実習の後,また総合実践室に戻り,Lecture2が行われました。enchant.js編のプログラミング実習についての説明が行われました。
再びPC教室とLL教室に分かれ,enchant.jsによるプログラミング実習が行われました。Code9leapにアクセスして,ユーザー登録を行い,Webベースでプログラミングを行いました。ところが,一度に90人近いアクセスによって動作が遅く思うようには実習が進みませんでした。しかし,Web上に保存して自宅からも続きを行えるという利点があるので,enchant.jsのプログラミングの方法を理解した生徒達は後でプログラミングの続きができるでしょう。
再び総合実践室に戻りLecture3として,まとめの講義が行われました。そこでは次のような話がされました。
・プログラミングをなぜ学ぶのか?
1つは「複雑な現象を理解する」のため
モデリング能力が育成できる
プログラミングの「モデリング」は、科学の考え方と同じ。
1つは「コンピュータを使えるようになる」ため
人間が手順を考え,時間がかかる作業はコンピュータにやらせる
・プログラミングができるようになりたい! ならば…今習っている「数学」を
きちんと勉強しよう
・なぜプログラミングを学ぶのか
1. 複雑な現象を理解できる
2. 大きな問題を、小さく分けて解ける
という「科学の考え方」を自然に身につけられる
・自分で考えたものを、作って動かすのは楽しい!
・複雑なアプリケーションが、自分の思い通りに動くともっと楽しい!
・もっと学びたい人向けの情報提供
http://dotinstall.com/
http://enchantjs.com/
http://9leap.net/
http://www.codeacademy.com/
・今日学んだことは、プログラミングにおける「はじめの一歩」
・プログラムを書いて、面白いゲームを作ったら、その後 どうすればいいの…?
作ったプログラムを友達と共有してみよう
コンテストに応募してみよう
enchant.js」を使ったゲーム開発コンテスト「9leap」
最後に連絡として,来年度茨城県で行われる第38回全国高等学校総合文化祭 茨城大会「いばらき総文2014」のコンピュータ部門で行われるプログラミングコンテストについて,森戸先生から紹介がありました。
予定時刻を少しオーバーしたために,質疑応答は講座修了後に講師に直接することになり,何人かの生徒は講師に熱心に質問をしていました。
今回のプログラミング入門講座は,PC教室で20~30人程度で行う予定でしたが,予想外の多くの講座参加希望があり,急遽講義は広い総合実践室,プログラミング実習はPC教室とLL教室を使用するということで対応しました。参加した皆さんのこれからにプラスの影響を与えられれば,主催したものとしてしてとても嬉しいです。
講師及びTAを担当していただいた,株式会社ユビキタスエンターテイメントの伏見様,菊地様,日立工業高校の森戸先生,アシスタントを担当した本校生徒諸君に感謝します。
パブリックセッション「高校生によるポスター発表」に科学研究部6人が参加しました。「つくば市の
気温の空間分布と周辺環境」、「ゼオライトを使った重金属の吸着」という2つの研究について発
表しました。3月に筑波大学を会場に行われた研究発表から、少し進めた研究の成果を加えたも
のです。
定期試験を直前という生徒達には厳しい時期でしたが、専門家などから研究に対してアドバイス
をもらったり、全国から集まった高校生の優れた研究に刺激を受けるなど、参加した生徒達は多く
のことを得たようです。
5月15日(水)の5,6時限目に4年次、5年次生の全生徒を対象にSSH事業のイベント
として、「サイエンスダイアログ」を開催しました。
このサイエンスダイアログとは、海外の研究者を招いて,講師の研究している内容,
母国のことなどを話していただき,生徒たちの科学と外国語への興味・関心を向上させ,
将来の自分の進路について考えるきっかけとするものです。今回は、日本学術振興会
(JSPS)、農業環境技術研究所、産業技術総合研究所、物質材料研究機構のご協力
を得て、実施することができました。
講師として、いろいろな分野からフランス、フィリピン、韓国、ケニア、アメリカ、ロシア
出身の7名の研究者をお招きしました。生徒たちは、講師が行う約1時間の講義を2つ
選択し、受講しました。進行(講師の紹介、質疑応答の司会、謝辞等)は生徒たちが英
語で行いました。
講師の方々は、以下の通りです。リストは、講師氏名・所属(出身)・講演のタイトルの順
となっています。
1 Dr.Alexandre Jean-Yves FIORI (独)物質・材料研究機構(フランス)
"Lifestyle in French high school and diamond research in Japan"
2 Dr.Weena Jade Samante GERA 東京大学(フィリピン)
"Changing societies by changing one's self"
3 Dr.Mee SONU 上智大学 (韓国),
"Human Information Processing of Spoken Language and Second
Language Learning"
4 Dr.Ngeta KABIRI 東京工業大学 (ケニア)
"Wildlife Conservation in Africa"
5 Dr.David Sprague (独)農業環境技術研究所 (アメリカ)
"The Historical Geography of Tsukuba"
6 Dr.Katherine Develos-Bagarinao (独)産業総合研究所 (フィリピン)
"Super-cool Superconductors"
7 Dr.Belik Alexi (独)物質・材料研究機構 (ロシア)
"Magic of Crystallochemistry: a Way to New Inorganic Compounds"
サイエンスダイアログが終了した後、学校長から講師の方々にお礼の挨拶が行われ
ました。
生徒たちがこのような経験を重ねる中で、科学と外国語への興味・関心を高め、将来
研究者となって他国の地で今回のようなイベントの講師を務めるようになったらと期待
します。とても充実したサイエンスダイアログでした。
今回のテーマは、コンピュータプログラミング入門です。
- 日 時: 平成25年6月1日(土) 13:30 - 16:30
- 場 所: 本校 コンピュータ教室(3階)
- 対 象: 本校生徒・保護者,つくば市内の中高生 計20名程度
- 内 容
- プログラムって何?
- code.9leap でプログラミング体験
- 東京大学で行っていること
- ソフトウェアエンジニアと学生の二足のわらじ
- 他のプログラミング言語紹介(http://ideone.com/ 使用)
- 現在企画中の夏期研修会,いばらき総文2014 でのプログラミングコンテストなどの紹介
- 講 師
- (株)ユビキタスエンターテインメント 秋葉原リサーチセンター 伏見 遼平 先生
- 茨城県立日立工業高等学校 教諭 森戸 篤也 先生
- 本校生,および保護者は担任の先生へ。
- 他校の生徒は、並木中等教育学校 齊藤達也までご連絡ください。(TEL 029-851-1346)
6年次生2人が化学と数学の自主ゼミを始めました。
1人は、化学オリンピックの代表候補になった吉田生君で、昨日の放課後に後輩約10名が生物室に集まり、気体分野の授業を受けました。自分の得意な化学を後輩に教えるということ、また先生でなく先輩に教えてもらうという経験は新鮮なものだったでしょう。来週はどのようなゼミになるのでしょうか。
もう1人は吉川仁君で、得意とする数学の中でも特に微積を後輩に教えたいと自主ゼミを計画してきました。今日は自分で作成した資料を用意し、関数から平均変化率、極限、微分係数、微分と話を進めました。参加者は、5年次生7人、4年次生2人、3年次生8人、2年次生4人、1年次生1人の計22人でした。一方的に教えるのではなく、対話的に授業を進め、受講者達が自分で問題を解決していくという作業も大切にした授業でした。見学させてもらった私から見て、教育実習生の授業に勝るとも劣らないと感じました。授業の最後には、今日学習した微分と物理の関係、円の面積と円周の関係、球の体積と球の表面積の関係も微分だというように、生徒達が今日学習したことがいかに役立つかを示し、来週の予告をして自主ゼミは終わりました。
このような生徒達の自主的な学習活動が、本校の伝統になればすばらしいと思いました。生徒達の可能性、学校の可能性を改めて認識した出来事でした。
講師には、筑波大学附属病院水戸地域医療教育センター・茨城県厚生連総合病院水戸協同病院急部・集中治療部准教授の阿部智一先生をお招きして、「坂の上の雲」という演題でお話をいただきました。
医師になるまでの過程を、高校時代や大学時代の生活や、留年や語学留学などのエピソードもまじえ、生徒達の興味を常に惹きつけながらお話しされました。
次に医師になってからのお話しをされました。研修医時代、そしてハーバード大学への留学、そして水戸にやってきて現職に就くまでのお話しをされました。その中で先生の人生に大きな影響を与えたキーパーソンのお話しをされました。
最後は、CONNECTING THE DOTS というタイトルの演習も含めた興味深いお話しでした。感度と特異度、陽性的中率と陰性的中率の計算などを生徒にチャレンジさせて、数学で学習したことが医学にもつながり、そして検査ありきの医療の危うさを数学的に示され、医師とは人を診るのであって検査結果だけを見る人ではないということを、論理的にも証明されました。
質疑応答では、何人もの生徒が質問し、先生のお話が生徒達に与えた影響の大きさが感じられました。先生の講演に対するお礼を生徒会長が述べ、生徒会から花束が贈呈され、講演会は幕を閉じました。
先生の講演のスタイルは、生徒達の間を歩き回り、生徒達との距離を感じさせないもので、生徒達に語りかけ、生徒の反応を捉え、それをフィードバックさせるというように会場の中で起きている化学反応をご自身も愉しまれているような気がしました。生徒達は、プレゼンテーションとは、コミュニケーションだということも学習できたのではないでしょうか。
また、先生の話される言葉の中には、生徒達がこれから生きていく上で持ち続けていけるキーワードが多く含まれていて、それは生徒達の感想文にも現れていました。
今回の講演会には、20名の保護者の方々にも参加していただきました。今後も生徒たちがこれから生きていく上で糧となるような講演会を企画していきたいと考えています。
参加者を20名程度と想定して募集しましたが、人気が高く、当日の参加者は、1年次生21名、2年次生10名、3年次生2名、4年次生4名、5年次生4名、6年次生1名、保護者13名の計55名でした。
前半は、演示を交えながらスターリングエンジンの原理や今後の展開、地球環境問題との関わりなどについて、生徒たちと対話しながらお話しをされました。生徒たちは、スターリングエンジンの魅力に引き込まれていったようです。
後半は、スターリングエンジンを搭載した模型自動車の製作を行い、ほとんどの生徒たちは自分のスターリングエンジンカーの走行試験を成功させました。
今回の講座では、県立中央高校の科学部の生徒さん5名がアシスタントとして、本校生徒たちのスターリングエンジンカーの製作をサポートしてくれました。ありがとうございました。
この講座を通して物作りの楽しさを実感し、将来エンジニアを目指す生徒もいるのではないでしょうか。並木のエジソンの誕生に期待しています。
自分が興味を持った分野の講座を受講して、生徒達が進路選択に活かしてもらえればと考えています。17:30~19:00に東京大学の駒場キャンパスで行われる講座のインターネット配信なので、下校時間が遅くなります。受講する場合には、保護者や担任の先生の了解を得るように指導しています。
保護者の皆様で受講希望の方は、学校の担当者までご連絡ください。
平成27年度 SSH活動記録
平成26年度 SSH活動記録
平成25年度 SSH活動記録
保護者の皆様
令和4年度より、LEBER for Schoolを利用して、出席/遅刻/欠席の連絡、朝の検温結果の入力を受け付けるように変更いたします。
※8時20分までに入力をお願いします。
茨城県立並木中等教育学校の部活動に係る活動方針(令和5年度から)